手製和菓子のナゾ

先週の金曜日のことです。

Tさんは、いつも作ってくれる

和菓子を持ってきてくれなかったんです。

わたしはがっかりするとともに、驚きました。

彼女の所持する餅粉の量は、

優に十人分以上。

ひとりで食べるつもりなのかな。

そんなことしてたら太るよ?


そりゃあ和菓子を作ったり

プラスチック容器を買って入れる手間もある。

面倒になっても 仕方がないと思う。

しかし、この先、筋肉質のTさんが太るのは、

見たくない気がするんです。

いや、期待を裏切ったからじゃないからね!


「 どうして作ってくれないんですか? 美味しいのに」

と責めるような口調になってしまいました。

すると彼女意外にも、

「 梅雨だから食中毒が心配」 と答えました。


これは気づかなかった!

想定外のセリフに、つらつら考えました。

エアコンで室内は快適だし

スーパーには秋のリンゴも並んでいる。

季節があることをすっかり失念していたわたし。

人工的な自然になれさせられて

季節を忘れた自分が恥ずかしい。


なんにせよこれから暑くなるし

とうぶん大福餅が食べられそうにない

と思うと 無念です。

持ち帰るのを夫が楽しみにしてるのよ。

(それは口実!!!!!)


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る