6月16日合唱サークルに行ったとき

湯山先生がこう言いました

「お母さんすっかり良くなって

元気になったね。足もシャンシャンしてるし。

これは歌の恩返しにちがいない」

「歌の恩返し？」

私が聞き直すと　先生は

「歌っているとその歌が恩を返してくれるんだ」

とおっしゃいました。

びっくりして聞き返すも忘れて

先生の顔を眺めていましたが

先生は大真面目です。

歌が恩返しするなんて初耳だったんですが

歌に力づけられたとか

歌に救われたとか

そんな話はよく聞きますね。

別に毎日おかあさんと

歌を歌っていたわけではありませんが

確かに歌の効用はあるような気がします。

歌っていると落ち込んでいた気持ちが

楽になります。

ただ、毎日欠かさず歌っていると思い込んでいる

先生の様子が

ちょっと良心にとがめましたね。

そもそも恩返しされるなんて考えもしなかったので

人には価値観がいろいろあるんだと

改めて思いました。

歌に命をかけている湯山先生らしい

セリフでした。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい