助けたギャルは隣の席の清楚な生徒会長でした
木漏日レン
生徒会長との出会い
夏休みの出来事
「暇だ…」
夏休み最終日、俺ー
「あと半日何すればいいんだよ…」
グーー
唐突に、腹が鳴った。
「そういや、昼飯まだだったな…何食べようか…」
俺の脳裏に色々なメニューが浮かぶ。チャーハンにお好み焼き、スパゲッティに餃子…
でも、やっぱり…
「うん、ラーメンだな」
〜〜〜〜〜〜〜
というわけで街のショッピングモールにやってきた。ここに新しいラーメン屋が入ったのを思い出したからだ。
「確かこの辺に新しくできたんだっけ…」
ラーメン屋を探して歩いていると…。
「や、やめてください!」
そんな声が聞こえた。
声の聞こえた方を見ると1人の女性が3人の男に絡まれていた。
男の方は金髪や茶髪でネックレスやキーホルダーをたくさんつけている。身長は多分180はあるだろう。
女性の方は茶色い髪にダボっとした服装。多分ギャルなんだろう。身長は俺と同じくらいー165あるかないかーか。色白でモデルさんのような体型をしている。
「ちょっとぐらいいいじゃん。俺たち遊ぼうよ〜」
「だから嫌だって言ってるじゃないですか!」
「そんなこと言わずにさぁ〜」
一目見てわかった。
「ナンパじゃねぇか…」
女性な方は本気で嫌がっているのに、男3人の方はヘラヘラと笑いながら絡むのをやめようとしない。
「(あーゆー奴が一番イライラするんだよな。相手が嫌がってるってのに、止めようとしない。本当に嫌いだ)」
「おいテメェ、何みてんだよ!」
どうやら、俺が見ていたことに気づいたらしく、ナンパ男の1人がこっちにやって来る。
「…別に。嫌がってる女性を無理やり誘うのって楽しいのかなと思いまして」
「なんだとテメェ!!」
どうやら怒らせてしまったらしい。
「さっさと消えろ!」
そう言って殴りかかってきた。
「危ない!」
そう女性が叫ぶ。だが、俺は動かない。
「な!」
そして男の手首を逆に掴んだ。
「…なんでだよ!なんでテメェなんかが空手やってる俺の攻撃を捕まえられるんだよ!」
「…そっちからかかってきたんだから正当防衛だよな?」
男のわめき声を無視して俺はボソッと呟く。
そして男の腹に膝蹴りを叩き込んだ。
「うぐっ!」
「お、おい!大丈夫か?」
仲間が男に駆け寄る。
「あなた達も、そこの人みたいにみたいになりたくなかったら、さっさと消えたらどうですか?それとも…
(ギロリ)あなた達も殺ります?」
「ヒッ!」
「お、お前ら行くぞ!」
男たちは逃げていった。
「ふう」
さてと…
「大丈夫でしたか?」
「あ、はい。ありがとうございます!」
「いえいえ。あーゆー奴のことが嫌なだけなんで。では」
落ち着いたのでラーメン屋に行こうとすると
「ま、待ってください!」
「?」
「何かお礼を!」
「あ、いえ。俺の自己満足ですから、大丈夫ですよ」
「大丈夫じゃないです!私の気がすみません!」
「え?あ、そう…」
「とりあえずお礼を…え?」
女性は俺の目を見て驚いたような顔をした。
「た、竹村君…?」
「え?」
「(なんで俺の名前を知ってるんだ?…とゆうかこの声どこかで聞いたことあるような…)」
俺は意を決して尋ねる。
「まさか…野沢さん…?」
そう、目の前にいるギャルは学校で俺の隣の席の清楚な生徒会長ー野沢優奈ーだったのだ。
〜〜〜〜
こんにちは。木漏日レンです。
これからも不定期ですが更新していきますので応援してくれたら嬉しいです!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます