第7話 黒い影
その後、夏菜は翔との時間を楽しみながら、真帆との時間も大切にしていった。翔とは週末に会うことが多く、真帆とは平日の放課後に一緒に過ごすことが多くなった。
ある日、真帆が夏菜に話しかけてきた。
「夏菜、私、翔くんのことを諦めたわけじゃないの。でも、あの時の話し合いで、私が翔くんを好きだって言ったこと、もちろんすぐに飲み込めたわけじゃないけど。でも夏菜が幸せそうに見えたから。それが私の気持ちを少し前向きにしてくれたの。ありがとう。」
夏菜は、真帆が言うことを聞きながら、心の中で思った。「私も真帆が幸せになることを願ってる。友情って、大切なんだな。」
夏菜は真帆に微笑みかけ、優しく手を握った。
「これからも、私たち三人でいい思い出を作ろうね。」
真帆も微笑んで、夏菜の手を握り返した。
「うん、一緒に頑張ろう。」
三人は、それぞれが違う気持ちを抱えながら、お互いを理解し合い、尊重し合い、強い絆を築いていくことができた。そして、今でも、彼女たちは大切な友情を守りながら、それぞれの幸せを追い求めているのであった。一人胸中に黒い影を落としながら。
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