ダメージ量に応じて能力上昇で最強になれるけど……

とうま

プロローグ 「魔法が確認された日」

 2050年、テクノロジーが世界の覇権を握っていた時代。突如、世界各地で「魔法」が観測された。

 当初は、魔法を使える人が限られていた為、「手品やCG映像」のように思われ、SNS上で少し話題になる程度に留まっていた。 

 しかし、徐々に使用者の魔法に対するリテラシーが高まると、それを使った犯罪やテロ行為が多発し、2055年に『世界政府』は魔力研究及び調査を、各大学などの研究所に正式に依頼する。

 時が経つに連れて、魔法の法則性が解明されると、独自に魔法を使いこなす手段も確立された。これにより、魔法を使った犯罪は減少。 

 2070年には、各国、防衛力強化の名目で、魔法・武器の使用が認められるフリーバトル、通称『魔術武闘会(マジックウェポン)』などが正式にスポーツ化され、日本国内ではランキング制度も導入されている。 

 2099年現在。日本では国力強化と国民の安全を目的に、小学校から大学までの学勉に『魔法学(魔学)』が追加され、義務教育を受けた者なら、最低限の自衛魔法を学べるようなっている。そのおかげもあり、国内の魔法による被害件数は、世界ワースト1位。

 しかし、そんな日本でも『魔法の未来』に対する思想の分断が、非常に深刻な問題提議となっている。

現状では、魔法に関する謎の6~8割は解明されたと言われているが、「どうして魔法が生まれたのか?」という根本的な問いは、何一つ答えが出でいないのであった。 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る