第25話 3月19日のお題「桜雨」/『桜雨演出の弊害』

生放送の歌番組で桜が雨のように降り注ぐ中佇む推しは尊すぎる。

色白で儚げな雰囲気を持つ、口から音源といわれるミステリアスな歌姫にぴったり。

「演出担当者、天才!」

画面に釘付けの中、彼女の口にひとひら舞い込んでしまった。

慌てて口に手を入れるが、歌声は全くブレず……

「口パクかよ!」



◆#monogatary 2023年3月19日のお題「桜雨」

#140字小説『桜雨演出の弊害』

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る