第6話 愛を、知る。
冬の厳しい冷たさが去り
春の温もりを知ったあとに
降る雨は寒く
君という存在を知ってしまった
私は
愛だとか善性とかを
疑っていた頃には
戻れなくなってしまっていた
いくら残酷なできごとが
ニュースサイトで報じられても
私は
君の陽だまりのような優しさを
知ったから
愛を
知ったから
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