第2話 離別の時に

険しい崖っぷちでも

海の底のような暗がりでも

君が微笑むから

歩いてこれたよ


でも でもさ

この桜が散る前には

お別れだ


一緒にいられることも

できた

それは君への

愛でなく

依存心


だから


行くよ


つないだ手 離して

走り出すんだ

例えその先で君が

微笑んでいなくとも


花吹雪が何度か吹いたあと

卒業証書が増えたころに

また会ってくれますか

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