二十日目 七夕②

「いやー美味しかった。」


「つ、疲れた…。」


「こんなことに能力使ってるからでしょ。」


ここ以外どこで使うんだよ!


「よし、じゃあご飯も食べ終わった事だし短冊つるすか!」


だからなんで家に竹があるの?


「敦也は願い事何にしたの?」


「ずっと楽しく暮らせるようにって。」


「敦也らしいっちゃらしいね。」


「璃子は?」


「私もそんな感じ。」


晩ご飯後


「さ、どうする?」


「本当は星見に行きたいけどこの天気じゃね…。」


「見に行きたいの?どこに?」


「近くの山とか?ま、天気が天気だし無理かな。」


ふっふっふ無駄遣いパート2!


「じゃあちょっと手出して。」


「なんかあるの?」


璃子の手を握る。


なんか璃子が顔を赤くした気がするが気にせず能力を使う。


周りを見渡すと山の中だ。


「えっ、何があったの?」


ッて璃子が言っている。


「近くの山までとんできたんだよ。さっき星見たいって言ったじゃん。」


「でもこの天気だし見れないんじゃ?」


俺は片手を天に向ける。


すると手から光の柱が雲に突き刺さりそこを中心に雲は晴れていく。


「これこそ無駄遣いだ…。」


「いいじゃんかそれで星も見れるわけだし。」


「あっ、流れ星!」


璃子は必死に願い事をする。


璃子が思い描く未来の中に俺はいるのだろうか?

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