黒歴史

石原阿羅屋

あぁ、もう、どうしたいんだろうな。

あぁ、どうして世界とはかくも空しいのだろうか、横になりスマホを弄るだけ、充実しているはずなのに何も心は満たされない。心では凄い事に巻き込まれたり、運命的な出会いをしたりしたいと願ってる。でもそんな事が起きることは無いって分かってる。でもやっぱり起きて欲しい、今日もそんな事を考えては時間だけが過ぎていく、作家は体験したことしか書けないって言葉がある、あれは真実だ、今私が思っている事を綴るだけで言葉が湯水のように涌いてくる。あぁ、結局今日もなにも起きなかった。この後も何もなく電気を消して眠るだけ、昔の人と比べりゃ圧倒的に便利で充実してる、命の危機も無いし、飢える事も無い、でもだから動かないし友達も出来ない、結果心が何も満たされない、あぁ、後悔なのだろうか、でもそれが自分の選択の末路なんだからどうしようもないのでは無かろうか、これからも同じ様に選択するだろうし、突然変わる事も出来ないし、結局長い時間をかけたって何も変わりゃあしない、なんなんだろうな、何かしたいって訳でもない、でも何かしたい、今を楽しく生きたい、ネットの汚泥の中で綺麗な石を探して喜んでも何も残りやしない、外的要因が欲しい、運命的な出会いをしたい、ネットでひととき喜んでも何も満たされない、友達が欲しい、彼女が欲しい、依存したい、絶対に裏切らないと分かってる人に依存したい、誰かと喋りたい、今書いてるこれを自慢したい、こんなけ書けたんだぜって、そして自慢しても失望しない友達がいい、クズになりきれない自分が憎い、他人からの評価をひと蹴り出来る人間になりたい、自分にいい評価をくれた人間が居るとそれが顔の見えないネットの向こうの人間にでもなんにでも失望されたくないと思ってしまう。あぁもう、情けないったらありゃしない、最初、いぬばにもかけない態度で接してそれを良く評価してくれた奴に媚びへつらって嫌われまいと行動する、これじゃ結局嫌われるのは当たり前だ、でもやめられない、生根なんだろう、どうにかしたい、相談したい、でも顔をあわせて相談できて軽い反応を返さずに相談に乗ってくれる友人が欲しい、相談電話、ありゃダメだ、結局一回限りだし話してる相手の事なんて知らないから全部説明しなきゃだし、説明してて自分でも分かる改善点を指摘されて頑張ろうって言われる、分かってんだよそんな事、言われて出来てりゃこんなとこで相談してねぇっての、結局今日もなんも変わんない、変わろうって思って変われるならここまでズルズル引きずってねぇ、どうにかしたい、誰か気が済むまで付き合ってくれ、でもそんな相手なんざいねぇ、やることは残ってる、やらなきゃって思ってる、でも出来ねぇ、やる気がおきねぇ、世界ってのはかくも残酷だ、こんな性格、こんな精根で生まれさせるんだから、他責思考で怠け者、なんの救いもねぇ、あぁ、誰か救いをくれ、八百万も神がいるんだから一人位、一神か?一柱か?なんでもいいから美少女を俺の元にくれ、甘やかしてくれ、偉いって言ってくれ、こんな俺でも生きてて価値があるって教えてくれ、グイグイ来てくれ、こっちから行くのは無理だ、嫌われたらとかなんとか考えちまう、あぁ、もう、どうしたいんだろうな、こんなもの書いて、暇潰して、暇でもなんでも無いのに、これからの事考えたらこんなの書いてる暇なんて無いのに、でも今は何もしたくない、自分の体がやりたいことしかしたくないって言ってる、心も。誰か、助けてくれ、どうしようもない俺を助けてくれ、太宰治もこんな気持ちだったのか?わかんねぇ、けどなんかスカッとした、いつの時代もクズはいるんだって、まぁ、今の俺が底辺なのには変わり無い、ネットも結局底辺をみたい人間だけ、俺もその一人、やろうと思っても行動に起こさない、惰性で生きてる、そして自分より下を見つけるとマウントを取る、取ってくる、ムカつく、でも自分がやっても後々虚しくなる、あぁ、もう、どうしたいんだろうな、あぁ、もう、どうしたいんだろうな。

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