【9】魔法少女の抱えごと
カーペットにポタポタと血が染み込む。その元は、少女が眼前にかざし、刃物のように鋭いヘドロめいたモノに貫かれた手であった。
少女の名は木枯小夏。そして紅葉色のヘドロの名は「ミケ」。名付けたのは、祭壇に腰掛ける、紅葉色のローブに身を包んだ少女クリプト。
「ブ、ブレイズさ――」
「いいのよ。あんたはちょっと待ってなさい」
箱庭。祭壇の眼前。小夏は隣で自身の身を案じる美咲に笑いかける。そして、「ミケ」によって貫かれている手を強く握り締め、紅葉色のフードに隠れた双眸を睨みつけた。
「……よく……聴こえなかったけど……なんて……?」
「あら、それはごめんなさい。じゃあもう一回しっかりと言うわね。……あんたは無能よ。クリプト」
クリプトは反応を示さない。が、感情を代弁するかのように「ミケ」がのたうつ。しかし小夏は左手を貫かれ、あまつさえその傷口が押し広げられながらも、より一層握力と紫色の輝きを強めた。
「『
小夏の語感は限りなく強い。対して、一見すると普段と変わらないクリプトに渦巻く魔力も濃密で刺々しい。一触即発……ではない。既に「発」であった。それが手を貫かれている現状なのだ。
「……意見できる立場じゃない……そう言ったはず……」
「ええそうね。そうやって権力を振りかざすところも『まさに』って感じだわ」
ことの発端は『秘百合』から帰り、報告を済ませた直後。クリプトは美咲に一枚の写真と住所の書かれた紙を渡したかと思うと、捕らえてこいとの命令を下した。それに小夏が苦言を呈したのだ。あの店長との落差だろうか、堪えることが出来なかった。
「……そいつ……スレイヴに情は要らない……。仲間を何人も殺した相手だし、なにより……その扱いは本人も了承してる……」
「だからって――! ただ効率だけで考えても合理的じゃないでしょ!?」
隣で不安げな表情を浮かべる美咲の顔色は悪い。魔法少女の強靭さは一般人とは一線を画すのだが、それでいてなお体調が優れないのだ。肉体的、精神的な負荷のほどが窺えた。
「……離しなさい……ミケが痛がってる……」
小夏の握力は紫色の光を伴って強まる。不定形である「ミケ」が苦痛に悶えるほどに。傷口には紫色の炎が灯り、「ミケ」の侵入を許さなかった。
「……『タマ』がスレイヴの身体を喰い破るわよ」
普段の消え入るような声ではない。無機質なまでの非情さをもって言い放つ。脅しではない。語らずしてそう物語っていた。
小夏は燐光と共に手を振り払う。「ミケ」が猛獣めいてそれを追おうと試みるが、クリプトが手綱を制する。ローブの袖下で荒れ狂うヘドロを撫でなだめながら呟いた。
「……要求は……?」
「勿論、この子の休みよ。今日この後の任務キャンセル。それに明日くらいはゆっくり休ませてあげて」
過去、幾度も掛け合ったことのある要求だった。そのたびに無視され続けてきたが、しかし今は状況が違う。橙色の集団の出現。それに伴い、『宝石の盾』は多くの人員を必要とするだろう。つい先程、あえて容易く許したような「美咲を殺す」という類の脅しは効力を持たないのだ。
「……今夜の任務は決定事項。……明日は……13時までなら……」
「駄目よ。もし今夜行くなら、明日は丸一日の暇を貰うわ」
「……弁えなさい、ブレイズ」
クリプトが祭壇から下りる。ローブの袖口から「ミケ」が這い出て、渦巻き状に身体を囲った。表面は泥でありながら鋭利で刺々しい。それを見とめ、小夏のポニーテールも一層燃え上がる。……今度こそ一触即発。隣に居る、話の中心である美咲すら声をかけられないほどに。
膠着か、あるいは両者の沈黙か。凍りついた空気を砕いたのは、外からの弾丸であった。
「――ばんはっす、クリプトさん。ブレイズさん。あとスレイヴ」
三者同時に声の方向を向く。箱庭の裏口方面、廊下の角から顔を覗かせたのは焦茶色のウエスタンハット。ファニングである。
「……部外者が……何の用……」
「いや、グーゼン話聞いちまって……。そんで提案あるんすけど。今夜の任務ってあの変な集団をブッ倒してこいってやつっすよね?」
「……だったら……?」
場の空気に尻込みすることもなく、極短のショートパンツに両手の親指を突っ込んで歩く。そうしてクリプトの前で立ち止まると、自信満々に言った。
「その任務、ウチにやらせて欲しいっす。前に奴らのトップと
彼女のウィンクはウエスタンハットに隠れ、小夏にだけ届いた。そして紫色の輝きが衰えるのに合わせ、「ミケ」もローブの中へと這い戻っていく。
「……今から明日の13時まで。その後の任務は……絶対に替えが利かない……」
「そう。じゃあこんなところ、さっさとお
「ま、ウチはマジで自分がやりたかっただけなんで。ブレイズさんは気にしねーで下さいっす」
そして正面扉へと歩く小夏に誘われ、やっと美咲は動く。立ち去る最中、背中に突き刺さる視線はクリプトのものだろう。これ以上の余計な波風を立てぬよう、そそくさとドアをくぐった。
「――ったくもう! 腹立つわねぇ、あいつ」
月明かりの中、変身を解いた小夏は、道を歩きながら左手にハンカチを巻く。手を貫通する程の傷なのだ。真っ白なハンカチがたちまち赤に染まる。
「あっ、えっと……! すいません、その……私なんかのために……そんな……」
「いいのよ。あいつには言いたくて言ったところもあるし、気にしないで。傷も大丈夫よ、この程度」
小夏は笑う。とりあえず美咲も変身を解いて隣を歩くが、気にするなと言われても素直に頷けない。どこに向かって歩いているのか知らないが、せめて包帯でも置いてる店は無いかと考えた。その時。
「……あ、えっ?」
美咲の手から痛みも不快感も無く、紅葉色のヘドロが染み出す。クリプトの可愛い子供の一匹であり、鋭く荒々しいフォルムの「ミケ」とは違い、丸みを帯びた形状で居ることの多い「タマ」だった。それはゆるりと伸びたかと思うと、小夏の傷口に巻き付いて覆う。
「ちょっと、何を――!?」
「美咲、落ち着いて。なんか……大丈夫みたいよ」
引き剥がすため力を込めようとした美咲を小夏が制する。「タマ」から感じるのは優しい魔力の脈動。十秒もした後に「タマ」が小夏から離れると、傷は綺麗に癒えていた。
「治癒魔法……いや、回復力のブースト……? 治してくれたんですか? ええと、タマちゃんが……」
美咲の問いかけに応えるかの如く、「タマ」はどこか誇らしげに震えた。
「あはは。確かに、クリプトの感じを見るに自由意志があるんだものね。……優しい子じゃないの。ありがとう、タマ」
そしてするりと、またしても痛みも不快感も無く美咲の肌に染み込んで消える。「ミケ」はわざわざ肌を喰い破るのに対して、「タマ」はこうやって染み込むか、せいぜい口内から入り込む程度。二人は笑顔を見合わせると、また歩き出す。
「それで、どこを目指してるんですか?」
「ん? そりゃあ勿論、あたしの家よ」
「えぇっ!? 小夏さんの家……ですか……」
美咲が立ち止まり、近所迷惑な声を上げる。ただでさえ優れない顔色に加え、表情もにわかに歪む。小夏の家そのものが嫌なわけではない。嫌なのは、恐らくそこに居る――
「ああ、ミラージュ……姉さんなら居ないわよ。暫くは任務に出っぱなしだし、それに親も居ないから。何も気揉まないで良いわ」
「――それなら良かった……じゃなくて、それはそれで良いんですか? だいぶご迷惑なんじゃ……」
「そんなの気にしないの。大丈夫だから。箱庭なんかに居るよりずっと休まるでしょう?」
「それは……はい。じゃあ、甘えさせていただきます」
美咲が深々とお辞儀した後、二人の歩調が少しだけ速まる。美咲からか、小夏からか、あるいは二人同時にか。速まってまお揃ったままの歩調に、美咲は顔をほころばせた。
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―――――――――――
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「お、お邪魔します……」
「はいどうぞ。あ、夜だからあんまり大声とか出さないようにね。このアパート、割と壁薄いのよ」
安アパートの一室、ワンルームの部屋。そこへ通された美咲は厚意に甘えると言いながらも、何をして良いか分からずにひとまず正座していた。
「何か食べる? 飲み物は? あ、せっかくならタマも何か――」
「わ、私もお手伝いします!」
いたたまれず立ち上がる。殺しを含め様々な経験を積んできたにも関わらず、魔法少女になる以前は姉の過保護さもあって仲の良い友達も居なかった。それ故に「誰かの家に上がる」という何でもないことに慣れていないのだ。
「別にゆっくりしてて良いのに。組織に休み無しで働かされてたせいで、変なクセでもついちゃったかしら?」
「そうなんでしょうか……。ただ座ってるだけなのは落ち着かなくって。それに、小夏さんも学校以外はずっと私をお手伝いしてくれてますし。休みが必要なのは同じでしょうから」
「まぁ……そうかもだけれど。いや、そうね。……じゃあ手伝ってもらおうかしら」
「はいっ!」
美咲は手渡されたカップに牛乳を注ぎ、レンジに入れる。その最中、やはり違和感もなく、うなじ辺りから染み出た「タマ」は触手のように身体を伸ばし、コーヒーのパックを掴み取っていた。
「あら、タマはコーヒーなのね。砂糖とミルクは――たっぷり?」
「タマちゃん……甘いの好きなんですね」
二人と一匹はテーブルを囲む。「タマ」はクリプトの魔法の産物であり、魔物に近い見た目をした謎の生物(?)である。「ミケ」と同じくクリプトの命令で動き、美咲の体内に「首輪」として潜んでいるものの、刺々しい向こうと違ってこちらはどこか丸っこく優しかった。
今も美咲の身体から完全に離れ、猫か何かのように膝上でリラックスしてとぐろを巻いている。ヘドロめいてはいるが汚れなどの跡を残すことはなく、匂いも草木のように爽やかであった。
「タマってさ、言葉は通じるのよね」
「みたいですね。……美味しいですか?」
ストローのように伸ばした身体をコーヒーに突き刺しながら、尻尾に相当するであろう箇所を振るう。犬のようなものだろうか。
「あははは! いいわねぇタマ、あのクリプトが産み出したようには見えないわ。かーわいい!」
「小夏さん、動物とかお好きなんですか?」
「好きよ。もう超好き! 犬とか猫だけじゃなくて、ミニブタだってカワウソだってイグアナだって」
「イ、イグアナ……。爬虫類も大丈夫なんですね……」
「可愛くない? ヒョロっとした手脚とか、ぷにぷにのお腹とか。ギョロって感じの目とか!」
「そ、そうですね……ですかね……?」
苦笑いをコップで隠しながら、膝上の「タマ」をぷにぷにともてあそぶ。特に嫌がる様子はない。魔法少女でもなければ正気度を削られる見た目をしているが、この子に限っては可愛いのかも知れない。
「……タマちゃん。私の『首輪』としての役割は、ミケって子と持ち回りで担当してるんですよね」
真面目なトーンで話す美咲に、コーヒーを飲む手(?)を止めて顔(?)を向ける。
「もし大変じゃなかったらで良いんですけど、その……ずっとタマちゃんにお願いしたいです。あっちの子は怖いし、取り付く時に痛くって」
「クリプトにも直接言ってやりたいわねぇ、ほんと。全く、何を考えて美咲のことを苛め抜いてるのかしら」
「……仕方ないですよ。今まで『宝石の盾』にしたことを考えれば」
「だからそれを踏まえても――」
反論しようとした小夏を制する。予測していたからだ。故に先がある。
「それに、私だって任務で野垂れ死にするほど弱いつもりはありません。魔力の使い方も覚えてきたので、衰弱死する気なんかも更々。……なので大丈夫です」
美咲は力強く笑った。少なくとも自分ではそのつもりだった。小夏の瞳に映っていたのは、あの夜と同じ笑顔によく似た何かである。
「……美咲。あたしも協力するからね」
コップのお茶を飲み干すと、小夏は確かに力強く言った。燃え盛る炎のような声色だった。
「姉さんはもう滅多に帰ってこない。あたしの目的だった……幹部になって姉さんに殺しを辞めさせるってのも、今からじゃ多分もう無理」
「……それは……すいません」
「違うわ、責めてるんじゃないの。私が掲げてたやつは無くなっちゃったから……新たな目的にさせてもらってるのよ。勝手に」
小夏は言葉を続ける素振りを見せながらも、台所へと向かってお茶を注ぐ。何事も正面から見据えてきた彼女としては珍しい照れ隠しの類か。開けっ放しの扉を挟んで言った。
「美咲。あたしはあんたを助けてあげたい。今の待遇の改善とかその辺から、もっと先まで色々と。それこそ……あんたは話を聞きたいはずでしょう? 天羽聖奈から、お姉さんのこと」
「……はい」
美咲は素直に頷いた。掲げる目的は――願いは二つ。自らが組織に奉仕を続けることによって、若葉の命をいたずらに奪わせないこと。そしてもう一つ、聖奈と会って姉の話を聞くこと。後者は最後に若葉と定めた目的でもあった。
「……」
ホットミルクを飲み干すと、戻ってきた小夏に対して姿勢を正した。
「小夏さん」
「ん?」
「さっき散々偉そうな事を言いましたが、この二ヶ月も貴女の助け無しには生きていられませんでした。まずはそれについて……ありがとうございます」
「だからいいわよ、そんなの」
「いえ、しっかりとお伝えしたくて。これからも……ご迷惑をおかけしてしまうと思いますが、宜しくお願い致します」
美咲は膝上の「タマ」を退け、恭しく頭を下げる。小夏は止めることも出来たが、あえてそれを見届けた。やがて頭を上げた後、小夏は美咲の手を取る。
「オッケーよ、任せなさい。役不足かも知れないけど、それでも出来るだけやってあげるわ。……友達としてね」
「はいっ!」
憂いが無いわけではない。しかしながら、二人の笑顔は柔らかい。晴天のような心で笑いあっていた。美咲はヘアピンに触れた時のような温かさを少しでも感じようと……今度こそ溢すまいと、しかと手を握った。
「――わっ、タマちゃん!?」
美咲の足元から、身体を這い登るようにして「タマ」が割り入る。言葉も表情も持たないが、どこか明るい顔で。
「あはは! この子も仲間ってことで良いんじゃないかしら? 『首輪』とはいえ、こういう優しい子なら悪くないでしょ」
「それは……確かに。じゃあタマちゃんも私達の仲間! お友達ですね」
二人と一匹、賑やかな空気を囲う。深夜で騒音厳禁ということも忘れ、何でもないようなことを語り合う。
美咲は卵焼きが好き。小夏はピザが好き。
美咲は可愛い小物やアクセサリーが好き。小夏はアニメやライトノベルが好き。
かつて殺し合い、そして今は共に死線を潜り抜ける仲であれど、それすらも知らずに居たのだ。そんなお互いの隙間を埋め合う。
様々な順序が前後しても。意図を伝えることが下手でも、一歩を刻んでいく。ゆっくりと、積極的に。
――美咲にとって、小夏はかけがえのない仲間なのだから。友達なのだから。
―――――
――――――――――
―――――
「ほら美咲、起きないの? もう八時よ」
翌朝。並んだ布団の一つがこんもりとしている。掛け布団を優しく持ち上げようとするが、その中で美咲が抵抗していた。
「ショッピングの時間が無くなっちゃうわよー?」
「……んむ〜……」
昨晩、二人は『
「……まぁ、疲れてるものね。仕方ないわ」
隣で布団を畳み、米を炊く。ただし本腰を入れて作るのも、食べるのも美咲が起きてから。寝息の深まった彼女の傍らに腰掛けると、掛け布団の下から可愛らしい顔が覗いていた。起こさないよう、その絹のような髪に触れる。
「なんだか……あたしが姉になったみたいね、これ」
不思議な感覚だった。胸の内から庇護欲のようなものが温泉めいて湧き上がってくる。同時に、思い起こされたのはいつか……昔の記憶。
(いつだったかしら。あたしが魔法少女になりたてで疲れてた時、姉さんもこうして撫でてくれたっけ。面倒くさがりなのにご飯まで用意してくれて。……まぁ、残念ながらあれっきりだったけれど)
手櫛を通すたび。柔らかな頬に触れるたび、記憶が浮き上がってくる。姉が人を殺していたと知った時は、よく分からない感情で一杯になって大泣きしてしまった。姉の瞳が深海めいて深く、濁ったのはその頃だったからだ。
だからそれを止めようと。大好きな姉のかつての瞳を……姉妹二人だけになってしまった時の、絶望に抗う輝いた瞳を取り戻そうと。そのために頑張ってきた。
(でも今はもう……。美咲がこうなったのにも姉さんが一枚噛んでる。姉さんが家に全然帰ってこなくなったのも、きっとあたしを気遣ってるから。それに……もう一つ――)
――姉は殺しを、戦いを楽しんでいる。生きていくために仕方なく行っていた殺しの任務。それは小夏の知らないところで、小冬の心を真っ黒に蝕んでいたのだ。
罪悪感。嫌悪感。恐怖。それらから逃れるため、姉は殺しに楽しみを見出すようになったのだ。瞳が濁ったのはそのためなのだ。
(目的は達成できなくなった。目的が無くなったと……そう思ってた。もう姉さんより上には立てないと。でも……もしかしたら、もっとシンプルな解決が出来るのかも)
小夏は拳を握る。固く、硬く、堅く、願いを込めて。単純で、シンプルで、愚直な答えを導き出したのだ。
(……姉さんをぶん殴って説得する。美咲に勝てなかったあたしが、それより強い姉さんに勝てるかなんて……けど――)
――自分だけじゃない。美咲も居る。巻き込むことになってしまうが、それでも。二人なら……もしかしたら。
(美咲の境遇は……既に聞いてる。昔のルミナスを殺したのは彼女なことも、全部。そんな子を巻き込むべきじゃないのは分かってる……それでも)
姉を説得し、殺しを辞めさせる。影も形も無くなったと思っていたその目的は、まだ手の届くところにあるかも知れないのだ。
小夏が時計を見ると、既に九時を指していた。胸の中に灯った炎の熱さを感じながら、すよすよ可愛らしい寝息をたてる美咲に笑顔を向けた。
独りではないのだ。美咲も。小夏も。
「……んぅ……? こなつ……さん?」
「あら。起きたわね、お寝坊さん」
暫くして、覚醒した美咲に小夏は語った。己の目的を、願いを。そして美咲は頷いた。力強く、深く。胸を張って。
その瞳は、朝露めいて清らかに澄んでいた。
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