第23話 懇願

「あ、あの……皆さんにお願いが」

「いいよ」


 何を考えているのか騎士のシャノンの頼みごとの内容も聞かずに2つ返事で快諾した。


 徒然とぜんは至極当然の疑問を呈する。


「王女様を助けて即位した女王のお姉さまにどうにかして正当な後継はハル王女として認めさせてかかる紛争の諸々をおさめないといけないと思うんだけど」

「楽勝では?」

「楽勝とは?」


 まぁまぁ、と一緒に囚われていた1人が砦の内部を見渡した。


「こういう砦にはお宝があるものさ」

「終末期の世界とはいえそんな」

「もう見つけてある。奴の立っていた近くの机の引き出しの中、アルミニウム伯の領地と屋敷までの地図さ。情報に勝るお宝は無いさ」

「なるほど」

「ただし、私はアウトローだからね。この情報はただってわけには」

「往復分で2万でどう」


 女アウトローがふっかけてくる前になぜか秋風がしれっと金額を提示した。多分安い。


「子どものお使いじゃないんだ。15万じゃなきゃ引き受けられないね」

「5万」

「帰りな」

「6」

「だからさ……」

「1億出そう」

「……!?」


 シャノン卿が提案をした。


「心配するな、行きまでの案内でかまわない。それにきっと危険な仕事を頼むのだ」

「え、い、いやそこまでとは」

「プロとお見受けした。最大限のパフォーマンスを発揮できるように取り図ろう。必要なものがあれば報酬とは別に何でも言ってもらって構わない」


 アウトローは金額に底知れない事のヤバさを感じたのか、気圧されていた。


「ち、地図だけ渡す……」


 言い淀んでいる間に地図は彼女の腕に巻き付いて一体化してしまった。


「はあああああ!?」


 そういう訳なので頑張ってほしい。

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