第37話 兎佳子の逆葬儀 2
声のした方を二人が向く。そこには
「
整わない息で、それでも彼女は必死に
ギリッと音が鳴るまで歯を食いしばって、
「
「そうだよ!」
「
「じゃあ
「それはできない。僕は友達として、
「お前ら、わかってねえ」
後ろに居る
「俺が、どういう風にわかってねえのか、わかってねえ!」
——シラット。
お得意のボクシングでは無理だ。関節は無理矢理戻したが、外れたときの痛みがまだ引いていない。トンファーもセンターに置いてあるため、所持していない。
「葬儀屋は言ってたな。
「君が逆葬儀屋だと知っても、その意見を曲げるつもりはないよ」
「あのあと当該
「知っているよ。僕の言った通りだっただろう」
「そうだな。だけど一点だけ、ただ一点だけ間違っているところがある。それは逆葬儀屋としてではなく、俺が、
「
「なあ
半眼になっていた。
その半分だけの瞳に、憂いは一分もなかった。
腕が外れた痛み、本来の武器が手元にないこと、覚えたてのシラット。どこにも勝機はない。それは、誰よりもわかっていた。ことここに到って、
勝負は一瞬だ。長くなるほど分が悪くなる。賭けのようなもの。だが、
「な!?」
声が出るほどに
「
その言葉に反応した
「ああああ! リジンーー! どうしてローギ!」
「わりぃな。これしか思い浮かばなかった」
詰め寄る
近づいてきた
「確かに、わたしはわかってなかったかも知れない。まさか1対1の勝負に見せかけて
「人聞きわりぃなあ。共闘だろう?」
「呆れた……。でも、なんで
「あいつは
そこまで言い終わって
「
「目潰し食らったからな」
「大丈夫なの!?」
「いやー、知らん。今のところはあんまり見えてない。景色が真っ赤だぜ。でも、まあその内治るんじゃね?」
「なんて無茶な戦い方するのよ!」
「
「今すぐ病院へ」
「
「いや」
「大丈夫っすか?」
「さあな。骨が折れてはいるが」
「じゃあ病院へ」
「先に彼女の逆葬儀をしよう。スクランブルまで発令したんだ。彼女の逆葬儀をあと回しにして、俺たちが入院している間に葬儀屋に
「でも、
「私が葬儀屋を鎖で縛りあげて、さらに影も開く。二人で彼女の逆葬儀を行え。黄泉津ノ
今ここで
「心配いらねえよ。必ずお前を殺させない。守ってやる。だからもし、お前が目を覚ましたとき、死にたくなったら俺の名を呼べ。わかったな」
「うん!」
「じゃあ、ちょっとお前の中に行ってくるわ」
「ローギ、ウルカ、いってらっしゃい!」
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