ノンフィクション
もし僕が物語の主人公なら
救われていたのだろうか
もしこの世界ごと作り話なら
僕でも信じることのできるような
そんな優しい人が居たのだろうか
今そんなことを考えても
もうどうにもならない
だってこの世界は作り話ではないし
僕は物語の主人公でもない
ただ一人で勝手に傷ついているだけだ
僕は今 逆さまになった綺麗な夜空を眺めながら
僕を追いつめた僕をにくんでいる
いたい、
――さよなら
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