27.精神年齢が上なのでどうしてもかわいく見えてしまう



ヴィクトリアは笑って少年を立ち上がらせパチンと指を鳴らした。




「清静」




するとその瞬間に青巒の髪についていたほこりや毛玉、そして服の汚れが落ちた。


汚れが落ちた青巒は改めて顔立ちが整っていてヴィクトリアは笑った。




汚れを落とすとこんなに可愛いのね。


精神年齢が上なのでどうしても子供に見えてしまって可愛いわ。


この子もう少し成長して綺麗な所で育ったら絶対モテるのになぁ。


勿体ないわね、こんな汚い所に可愛い子を放置するなんて。


糞アレクよりよっぽど良いわ。


それと私扉を破壊しちゃったわよね。


魔法で治しますか?


でも大規模すぎて厳しいかも。


手作業でやるしかないですか。


しかも今思うとここホコリがすごいわね。


ついでに掃除しましょう。




ヴィクトリアはノアとルーカスを見て言った。




「では、掃除しましょう。」




「「えっ」」




「何か文句でも?」




「「何でもありません」」




クロードとノアは広くてホコリまみれ、一部崩れかけている宮を遠い目で見た。




「ちなみに魔法禁止です。全て手作業で。」




「「はぁ」」




ヴィクトリアが笑顔で言うとノアとクロードはため息をこぼした。




「では用具を持ってきますので先に掃除してて下さい。」








「召使ってみんなこんな感じなの?」




青巒の呟いた言葉にルーカスとノアは首を横に振った


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