(四)-4

 船に入ってきたのは気密服を身にまとったジョバンニ・カミニートだった。

「お前、どうしたんだよ」

 シッコは思わずジョバンニの顔を見て声を上げた。

「トイレに行ってたら、いつの間にか君たちがいなくなっていて。どうしようかと港をウロウロしていたら、ツポレフたちに会ったんだ。だからボクも連れて行ってよ、って言ったのさ」

 二人はジョバンニに順番に抱きついた。

「どうだ、俺からのプレゼントは」

 ツポレフから無線が入った。

「ああ、連れてきてくれてありがとう」

 ジョージはそういうと、宇宙船のエアロックをしっかり閉まっているか確認して、宇宙船のエンジンを起動させた。


(続く)

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