コロリョフの宇宙船2

筑紫榛名@5/19文フリ東京【あ-20】

(一)前回までのあらすじ

 「今どき宇宙船を操縦できない男なんてありえない」

 クラスのヒロイン、エミリア・マーチンのその一言で、秋休みに行われる課外学習の目的地である木星までクラスメートたちで競争することになった。

 優勝するとエミリアからキスがもらえる(エミリア本人はそんなことは言っていないのだが)とのことで、人類で初めて月に降り立った宇宙飛行士であるニール・アームストロングの名を冠した月面都市・アームストロング市にある市立シェパード高校の一年A組の男子たちが発奮する中、あまり乗り気ではないジョージ・シッキンはシッコ・モレソーとジョバンニ・カミニートを連れて何とか宇宙船操縦免許を取ることができた。

 そしてコロリョフ商会から宇宙船もレンタルすることができ、いよいよ木星に向けて月面都市の宇宙港から出発したのであった。


(続く)

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