第3話 白

白はいつも 喜ばれるものです


雪が降ると子供たちははしゃぎ出すし


真っ白なキャンパスには自分の世界をつくれるし


「純白」だとか「白銀」だとか


美しくて輝いている






けれど


あなたは白を否定します


雪崩で亡くなる人はいるし


色がない 地味だと言う人もいるし


赤がいい 青がいいって


こんなにも白は尊いものなのに


こんなにも白は輝かしいものなのに


人の心を土足で踏みにじって


人の趣味を影で嗤って


人のことを分かろうともせずに


人の好きなものをあざ笑われることが


どんなに辛いか、あなたは知らないでしょう?





だから次は私が嗤ってあげる





あなたの好きな色は、なんですか?


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