「木葉って、可愛すぎるだろ」
「……んっ」
眠い……。
スマホで時計を見てみると昼の12時になっていて一日が経っていた。
「……あぁ」
もう一日が経ってるのか。
夕飯、なに食べたっけ……?。 ただ呆然と布団のなかに居て寝てしまったところまでは覚えている。
「……」
今日は布団の中でダラダラと過ごす――
ピンポーン!
「……んっ?」
チャイムが鳴りだし俺は玄関の方に向かいドアを開けると木葉が現れた。
「にょーす」
「――っ!」
木葉の顔を見た瞬間思わず心臓が跳ねていた。
「……どうした? 今日もゲームやるのか?」
「昼ごはんのお誘い。私の部屋にくる?」
たまに木葉とご飯を一緒に食べたりしている。
「今日の昼ごはんは?」
「もやしとニンニク味噌味のラーメン」
「じゃあ行くかな……着替えるから先に部屋の方に行ってて」
「ほーい」
俺は着替えて木の葉の部屋に向かった。
「うぃ」
木葉が麺を茹でていた。
「なんか漫画でも読んで待ってて」
「わかった」
本棚から漫画をあさり読んでコタツでダラダラと過ごしていると木葉が呼んできた。
「永吉ー! 出来たから運ぶの手伝ってー」
「はいよ」
そのままキッチンの方に向かい熱々のラーメンを持ちテーブルの上に並べた。
見てみるとめちゃくちゃ美味そうで湯気の香りでお腹が鳴きだす。
「いただきます」
「私もいただきます」
手を合わせ麺を啜ると美味い。
「美味っ」
「おっ! 良かった」
もやしとかチャーシューとかもスープに絡めて口に食べるがあったまる。
「……うま」
「ねぇ美味しいよね」
そのまま食べ終えて俺は木葉の部屋でゴロゴロとしていた。
……普通に木葉と喋れている。
まだなんか恋人になった感覚じゃない気がする。
「ねぇ。昨日のこと覚えている?」
「……それはもちろん」
そうだよな俺たち、
「付き合うことになったんだよな……」
「うん……」
木葉が小さく頷いていた。
「ありがとう覚えててくれて」
「当たり前だろ、彼女なんだから……」
「――……そうだよね。永吉の彼女だもんね。えへへ、彼女かーー彼女って言ってくれると嬉しいね」
「――っ」
木葉がいつも笑っている顔がいつもと雰囲気が違う。……なんていうか、
「木葉って可愛すぎるだろ」
「っ!?」
あっ……。言葉に出ていた。
「…えっ? ……えっ!?」
物凄い顔を真っ赤にしてこっちを何度も見てきた。
「……本心だからな」
「あっありがとう、ございます」
そのままコタツの方に手を突っ込んでいてモジモジとしていた。
恋人になったけど何をすれば良いんだ?
木葉に質問するか。
「なぁ木葉、恋人ってさなんかあったりするのか?」
「――っ。い、今はその永吉に可愛いって言われたのを整理させて……」
「悪い」
「……やりたいことあったら言うから。その時はお願いします」
「わかった。……昨日のゲームの続きでもして過ごすか?」
「……うん。お願いします」
「ゲーム機取ってくる」
俺は自分の部屋にゲーム機を取りに行って木葉と一緒にゲームをプレイした。
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