8月29日 夏休み、隣の席の女の子と最後のデートをしました。
「あのさ、せっかく良い天気だし、久々にお出かけしない?」
「お出かけ?」
「うん、一緒に入れるのも少なくなて来たし最後のデート。大地も知ってるあの公園。あそこは私、何度行っても楽しめるし。どう?」
俺は彼女の提案を二つ返事で承諾する。
「よし!そうと決まれば準備しよう!ちょうどお昼頃に着きそうだし、お弁当でも作るか!」
「ホント!?俺も手伝うよ。」
それから俺たちは協力してお弁当を作って、必要なものを準備して公園へ向かって歩いた。
「…到着っと!この公園も久々だな。あ、あそこのベンチが良さそうじゃない?ちょうどテーブルも空いてるし。お昼には少し早いけど、お弁当食べていい?俺、お腹ペコペコ…。」
「大地も?私もだよ。それじゃあ、食べちゃおっか。」
和奏もお腹が減っていたのか、笑いながらそう言ってくれた。
「俺のは、からあげ弁当で、和奏はサンドイッチだったよね。」
「うん。一つ食べる?」
「ん?一つくれるの?ほんとに?ありがと。じゃあ、俺のからあげも一つあげるね。
君と一緒に食べるごはんが一番美味しいよ。外で食べると特別美味しく感じるし。
ピクニックみたいでテンション上がる!」
俺はこの幸せな時間が永遠に続けばいいのになと思った。
「あっ、食べ終わったらどうする?君は何かやりたい事ある?」
「なんでもいいよ。」
「なんでもいいか~。そうだな~。」
俺はそんな風に考えながら、お弁当は美味いし、やりたい事はいっぱいあるし、最高の休日だなと思っていた。
「こんな風にのんびりできるのも、なかなかないからね。今日はとことん楽しもう!」
俺は彼女の顔を見てそう言ったが、彼女の顔色が少し悪いような気がした。
「顔色悪いけど、どこか具合悪い?」
「大丈夫だよ。」
「大丈夫って…、全然そう見えないよ。もしかして寒い?」
俺がそう聞くと和奏は頷く。
「そっか。ごめんな、気付けなくて…。」
言われてみれば、いつの間にかここは日陰になってるし、風も出てきてるし…。
「日向に移動しよっか。」
そうして俺たちは日向に移動した。
「…よし。さっきよりは暖かいかな。それと、そこに自販機あったから温かい飲み物買ってきたからこれで、体温めて。」
「ありがとう。優しくしてくれて、嬉しいよ。」
「2人のデートなんだから、お互いの想いをちゃんと確認していく事が大切なんだよな、きっと。」
俺がそう言うと、和奏が微笑んだ。
「和奏は?この後どうしたい?寒くて疲れただろうし、帰りたいならそれでもいいよ。」
「まだここにいたい。」
「分かった。」
俺たちはそれから、二人で語らいった。
もっとお互いの事を知って、もっと気軽に想いを共有できるようになって…。
そんな最高のカップルになれるかな?俺たち。
そんなことを思いながら、和奏との最後のデートは幕を下ろしたのだった。
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