シェイク・ザ・ワールド〜異世界と現代世界が融合する時神々が世界を滅ぼす為侵略を始めた!?~
MIZAWA
第1話 それは悟りだった
山仁は子供の頃からなぜかめちゃくちゃ友達がいたり、めちゃくちゃ友達がいなくなったりとおかしい生活を送ってきていた。
山仁はそんな生活が面倒くさくて小学生の頃に不登校になった。
親達はあの山仁がなぜと慌てふためき、あらゆる病院に連れて行った。
とりあえず心の病と言い渡されて、不登校は中学も続き、高校に上がる頃に頑張って高校に行ったが今度は一人ぼっちとなり自殺を考えるようになった。
山仁は取り合えずマンションの7階から安全紐なしバンジージャンプをしてぐちゃりと潰された結果。
「めちゃくそいてえええええええ」
信じられない激痛、体をぐねぐねと筋肉が動く感じがする。
骨が折れてる、てか死んでねーし。
動けねーし。
その後救急車を呼ばれ、いや呼ぶのが普通かと山仁は思う。
病院で体のあちこちを調べた結果。
皆といつも違う山仁、皆とどこか違う山仁は心の病なんかじゃなくて。
「山仁君、君は発達障害とかアスペルガー症候群を知ってるかな?」
「はい?」
山仁は唖然と聞き返して、自分が普通の人と違う事を教えられた。
自殺未遂した事は高校に広まった。
山仁は頑丈だった為に骨折で済み、山仁は回復力が異常だったため、1週間で退院した。
「はぁ、高校かー」
山仁は高校でも一人ぼっち。
あと家でも一人ぼっち、家族は山仁が障がい者だという事が分かると、高校を卒業したら施設に入れる事を決めていた。
山仁の未来は決まってしまった。
施設でただ毎日働くだけ、その施設は田舎にあり、ゲームショップだって本屋だってない、全てを管理されて送る生活。
それのどこがいいのだろうか?
だが山仁の運命は世界崩壊と言う形でスタートを切った。
高校の国語の古典の授業を受けながら、先生が英語なのか理解不明な古典を話している。
山仁はうーむとうなっていると。なんか変だと気づいた。
扉が開いた。なんかそこに緑色の小人がいた。
山仁は幻覚を見ているのかと思って、二度見した。
周りの生徒も二度見した。
田中君がげらげら笑っている。取り巻きも笑っている。
よく田中君にじめられている山仁。
顔面を殴られたり、パシリにさせられたり。
心の中でがんばるんだ田中君と言うと。
「ぎゃははは、緑色の小人? ゴブリンかよ、ばっかぎゃああああ」
次の瞬間、田中君の首が落ちた事で、悲鳴が上がった。
緑色の小人ことゴブリンは右手に斧を持っている。
いや、ね、玩具化と思ったよ。
田中君元気でな。と見送り。
「きゃあああああああ」
女子生徒が叫ぶ。
あいつも山仁の事をからかってくるクラスメイトだ。
ゴブリンはうるさいなという視線を向けて、斧を投げた。
その子は田山という女子生徒で頭にぐしゃりと斧が突き刺さって絶命した。
「何事かね」
古典の先生がやってくると、2人の死体を見てフリーズ。その後ろから別のゴブリンが扉を開けて入ってきて、先生を腹を一刀両断してみせた。
内臓が飛び散り、生徒達が悲鳴をあげる。
「うそよおおお」
「ぎゃあああああ」
俺は椅子に座って、教科書を開いて窓から見える景色を見ていた。
世界はどうやら崩壊してしまったようだ。
ビルやマンションがあちこちにあるのは普通だが、見たこともない城や、はたまた塔がある。巨大なモンスターが歩いたり、大勢の人間達が悲鳴をあげて走っている。
しまいにはゲームで出てくる冒険者風の人が訳もわからず同じ人間の社会人を殺害している。
「これ、どうなってんだ?」
山仁は唖然としながら、教科書を覗き見る。血が飛び散り、教科書が真っ赤にそまる。
「うーん、こういのはまぁ、死ぬつもりだったからいいんだけどさ、最高じゃね? こんな世界望んてたぜ」
山仁はやはり皆と違っていた。
突如としてやってくる頭の激痛。
それは見た事もない世界を見せてくれる。
宇宙を超えて、パラレルワールドを超えて、多元世界を超えて。
あらゆるところにある泉から、全ての宇宙の起源から、次元の狭間から。
情報が流れ込み。
【完全世界】
頭の中で4文字の漢字が張り付いた。
それは剥がそうとしても剥がれない良く分からないものだ。
脳味噌の中でそれが蠢き。
「完全世界?」
そう呟くだけで、世界が変わった。
この教室の中だけの世界が俺だけの世界になった気がした。
誰もこの謎の異能力の力を教えてくれない。
それでも使えると思った。
「えーと、ゴブリンさん?」
ちなみにゴブリンは2体、生存者はいない。
全員めった刺しでばらばらで脳味噌だして内臓だしてぐちゃぐちゃになってる。
特に気持ち悪いとも思わない、別に自分を虐めてきた奴が多数だし、虐めたから死ねとも思わない、興味がない、同じクラスメイトだとしてもそれは物と同じ、山仁からしたら子供のころから見てきた光景、みーーーーんな肉の塊にしか見えない。
山仁は子供の頃から沢山の友達がいた。正確には沢山の肉の塊がいた。
家にいれば家族がいた。正確には肉の家族がいた。
人間てなんだろう、自分を不幸に貶める所が多数。
だけど山仁は自分の不幸すらどうでもよかった。
にんまりと笑い。
「えーとこうだな、こうすればいいんだ」
山仁は死体を持ち上げる。
それは自らの両手ではない。
浮遊させたのだ。
「俺の世界ではなんでも出来るぜ」
死体を次から次へと超高速でゴブリンに叩きつける。
ゴブリンが斧を振り回し、死体をめった刺しにするも、次から次へと肉の塊が飛来する。
びちゃびちゃと内臓が飛び散り、脳みそが飛び散り、腕が飛び散り、足が飛び散り、胴体が飛び散り、眼玉が飛び散り。
山仁はげらげらと笑いながら。
「さいっこーーーー」
ゴブリン2体は圧死していた。
頭の中でレベル2になりましたと響いたが、よくわからず。
「うんうん、ゲームみたいな世界だな、まるで異世界と現代世界を融合させたような、あれ、あれ、宇宙から何か来てるぞ」
山仁は空を見上げる。
そこには見たこともない船があって。
「宇宙船!」
それは光輝く神々の船だった。
「うわあああ、最高、異世界×現代世界×宇宙人てか、どうすんのこの世界、俺死ねるぜ、普通に死ねるよ、今までおとなしぼっち演じてきたけど、これで、自由だあああああ」
山仁は走り出す。
廊下に出ると大勢の学生達が悲鳴をあげて殺されていく。
「いっくおおおおおお」
山仁は廊下を完全世界にしていた。
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