Day 3

9月10日 金曜日


向かいの女性を、とりあえずSさんと呼ぼう。

Sさんはカーテンを閉じることが滅多にない。

部屋の中では

いつも下着姿だ。


ここの人間は他人の視線を気にしないのか?

それとも、自分を見せびらかさないと生きていけないのだろうか?


私はカフェでバイトとして働いていたが、

今日、正式に入社試験に合格した。



それで

才能あふれる同僚のイーシャン

私にお祝いのスケッチ一枚を送り、

剥製標本の展示会に誘ってくれた。


私は後でその誘いに応じるつもりだ。

藝翔が作品の話をするときの

真剣な表情に憧れたから。

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