第34話 不思議な飲み物、そして 後編

 

 このケーキも、カカミに随分頑張ってもらったので残念だったが仕方ない。無理に食べてもらう必要はないので、そうでしたかとエルナは返答し皿を下げようとした。そのときだ。


「わっ、うまい!」


 お世辞や誰かの得を考えて行動するような、そんな思いなど一切ないような、ただ愛らしいほどに純粋な声がその場に響いた。ぱあっと花開くような笑みを浮かべたフェリオルは、「あ、違う、美味しいです。この間食べたものとは少し味が違うけれど……、でもすごく美味しいです、兄上!」とにこにことクロスに報告している。クロスは、そうかと冷静に受け止めているようでやはり口元の笑みは隠せてはいない。


 そんな二人の姿を見ていたからだろう。「すみません」とカイルはエルナに声をかけ、じっと皿を見下ろした。そして、ゆっくりとフォークを持ち、ケーキに突き出す。そして小さな口に持ち上げ、はくりと。


「……美味しい」


 よかった、と口から安堵の息が漏れそうになった。


「甘いだけじゃない、カカオの風味がする」と、カイルは冷静にケーキを観察している。

 その通りだ。カイルが珈琲を目的として甘味処にやってきたとエルナは考えたが、出したチョコケーキに一切手をつけていなかったことから、紅茶だけではなく甘いものが好みでない可能性もあると思い至った。


 なので、カカミと改良を重ねたのだ。カカオの風味を損ねることなく、ケーキが好きな人でも楽しめるように絶妙な甘さの配分を考えることには苦慮したが、その分素晴らしいものが出来上がった。これなら甘味処の看板メニューにだってできる、とカカミが胸を張っていたくらいだ。発明好きの彼女は、デザートでもなんでも新しいものを作ることができるのならなんだって楽しいらしい。


 ――本当に、ここが外でよかった。


 エルナはそっと瞳を細めた。食事会は城にある豪奢な会食の間で通常通り行うことはもちろんできた。けれど閉ざされた城の中で静かに行うよりも、もっと広い、見上げるほどに大きな空の下の方がカイルの人となりがよくわかるような気がしたのだ。


「カイル様。最後に一つ、お伝えしてもいいでしょうか」

「うん、どうぞ。こんなに美味しいものを食べさせてもらったんだもの。一つと言わず、何個でも」

「では、遠慮なく。……以前に、カイル様がなぜ私がこの国が好きなのか、と問いかけられましたが、これが私の答えです。わからない、ただそれだけです」


 どういうことだとばかりにカイルは口を開こうとしたが、エルナの続きを待つようにじっとこちらを見上げていた。この気持ちが伝わるだろうか、と少しだけ不安に思う。


「……わからないからこそ、少しずつ知っている最中なんです。チョコのケーキは、食べてみるまで味はわかりません」


 甘いかもしれないし、すっぱいかもしれない。

 でも、知らずにはいられない。


「……なるほど。たしかにこれは食べなきゃわからないことだ」


 エルナのこの、叫びたくなるほどに重く、言葉にもならない感情のすべてを理解してもらったとは思えない。けれども端くれだけでも伝えることができたのならよかったと思わず頬を緩ませる。


 そして、エルナ一人では伝えることなんてできなかった。場を作ってくれたクロス、そして手伝ってくれた同僚たち。最後の決め手となった一番の功労者であるフェリオルはいまだ屈託のない顔をして嬉しげにケーキを頬張っている。

 カイルは静かにフォークを皿の上に置いた。


「うん。とても美味しかった。ごちそうさま」

「よければおわかりを持ってまいりましょうか」


 流れるように口から出た提案だったが、「そうだね」とカイルは頷いた後、すぐに首を横に振った。


「やっぱりやめとく。美味しいものは、ちょっとだけにしといた方がいいだろうからさ」


 暖かな空気が、ふわりと舞い落ちた。


「……どうかした?」

「い、いえ」


 カイルにとってはなんてことのない言葉だったのだろう。

 けれどエルナは目を丸め、これ以上、何も言えなくなってしまった。とにかく胸がいっぱいで温かくて、苦しい。相反する、暴れるような感情を抑え込むことに必死になって、口をあけて、閉じた。ただ奇妙な間ができてしまう。


「ご満足いただけたようなら、何よりだ」


 そんなエルナをかばうように話したクロスも、どこかつきものが落ちたような顔をしている。クロスは覚悟を決めたように、「カイル殿」と声色を硬く変化させた。そのときだ。竜の鳴き声が聞こえた。エルナは驚き、あっとして空を見上げた。


 しゃらしゃら。はらはら。ほたほた……。

 真っ青な空から砕けたガラスがしゃらしゃらと降ってくる。それは細やかな雪のようで、きらきらと輝きをまとって、時間さえも忘れて、ゆっくり、ゆっくりと降り注いだ。

 エルナは知らぬうちに空へと手を伸ばした。じれるほどにうまく体が動かない。やっと届いた、と思ったときエルナの指先にぽつり、と雨粒が弾ける。瞬間、激しい突風が吹き荒れ、エルナのエプロンスカートが大きく翻り、シニヨンキャップが空の中に小さくなって消えていく。


 いくつもの小さな悲鳴が重なり、エルナは遅れてスカートを押さえた。

 ぱた、ぱたぱたばた……。まるで忘れ物だとばかりに晴れの空には似合わぬ雨が一瞬だけ激しく降り、かすかに草木を濡らした。


「天気雨ですね。びっくりしました」


 ふう、とため息をつきながらフェリオルは微笑んだが、すぐに奇妙な顔をした。

 風が止んだ後に、エルナとクロス、そしてカイルの三人だけはなぜだか空を見上げて、呆然とした顔をしている。フェリオルは首を傾げて顔を上げたが、ただそこには晴れやかな青空が広がっているだけだ。


「兄上……あっ。兄上、その」

「ああ、そうだな。確認に人を回してくれ」

「はっ。了解致しました!」


 両手をわたわたさせるフェリオルを横目で確認し、すぐさまクロスは兵に指先のみで指示を飛ばす。天気雨ということで量はわずかだか、雨が降ったということは城の結界が解除された可能性がある。ウィズレイン城を覆っている結界は古代遺物(アーティファクト)を使用しており、外部からの魔術を防ぐことができるが、雨には弱い。


 ただしそのことは他国の人間であるカイルに告げることはできないため曖昧な言葉でしか指示を伝えることができなかったのだが、兵士たちも慣れたようにがしゃがしゃと鎧の音を鳴らしながら去っていく。その中にはジピーの後ろ姿もあった。

 不穏な空気を感じ取ったのか、カイルはそっと周囲を窺っていたが、「失礼。少々手違いがあっただけだ」とクロスはにこりと笑ってごまかす。爽やかすぎる笑みである。


「そ、そうでしたか。……そのクロスガルド王、恐れながら、先程私に何か言葉をかけられませんでしたか……?」

「ん。そうだな。少し逸ってしまったようだ。また場を改めて、貴殿には伝えさせていただく」

「……でしたら、ぜひいつでもお声掛けください」


 そう言って微笑むカイルは、不思議とあれほどまでに感じていた危うさや、怪しさ。そんなものが消え失せているような気がした。若い青年が嬉しそうにへにゃりと目を細め笑っている。ただそれだけの姿のように思えてしまう。


 なんだか変ね、とエルナは自分自身に首を傾げた。ほんの少し会話を交わしただけなのに、まるで見ている光景が違うような、今まで何も見えていなかったような。

 通り過ぎた天気雨は、本当にエルナルフィアの鳴き声だったのかもしれない。もしくは笑い声だったのか。


「エルナさん」

「えっ。は、はい!」


 うっかりぼんやりとしていたから、唐突にカイルに話しかけられ、少し大げさな返事をしてしまった。顔を赤くすると同時に吹き荒れた風の中で頭につけたキャップが吹き飛び、ぐしゃぐしゃの髪になってしまった事実に気づき、慌てて隠すように手ぐしで整え、「あの、どうかなさいましたか?」としゃんと背筋を伸ばす。


「いえ。先程きみは、自分がウィズレイン王国を好きな理由は、まだまだ知っている最中だ、と言っていたよね。僕も使者としてこの国に来たけれど、正直、この国のことを表面上のことしかまったく知らない。だからずっと曖昧な気持ちなんだとわかったんだ。この国を好きかどうか、どこを好きか。人に尋ねるんじゃない。僕自身が、この目で見ればいい、それだけのことだと思ったんだよ」


 そこまで一息で言い切ったカイルは、すうっと息を吐き出して、吸い込む。「だからさ」と勢いづいたように再度吐き出す。


「案内してくれないか。もちろん、城じゃなくてもいい。この街と、そこに住む人々のことを知りたいから。君が知っている街を、僕に教えてほしいな。もちろん、クロスガルド王の許可が出たら、ということになるけれど……」


 最後の声はどんどん小さくなってしまっている。


「構わない。エルナ、案内してやってくれ」


 カイルはぱあっと顔を明るくした。犬のようにはたはたと振るしっぽが見えてしまう。街を案内というとフェリオルからのお願いを思い出すな、と思って少年を見てみると、ちょっとだけ頬を膨らませていた。が、エルナに見られていると気づいたのか、すぐにぴしりと姿勢を正していたのでほんの少し笑ってしまった。


「もちろん、私でよろしければ。……お時間はどう致しましょうか。私はいつでも問題ありませんが」

「それじゃあ今すぐ! というのは、先走りすぎ……ですね?」

「食事はもう終わっている。ここでお開きにして、カイル殿の好きにしていただいて構わない」


 後半はクロスへの問いかけである。このいきなりの展開にエルナとしては断る理由などない……といいたいところなのだが、この食事会を周囲に願う形で中心となり準備した手前、片付けをすることなく抜けるのは少々心苦しい。

 しかし同僚たちはエルナの心情を察したのか、大丈夫、行っておいで! というように声には出さずとも小さな仕草で伝えてくれる。


 あとで十分にお礼を言おう、と心に誓って、「それでは、参りましょうか」とエルナは片手を差し出した。そうした後で、メイドとしてこの仕草は絶対に間違っているとはっとしたが、椅子に座っていたカイルは立ち上がり、即座にエルナの手を取った。


「うん、ありがとう」


 人間の手は、もっと小さかったはずなのに、とエルナは少し不思議な気分になってしまう。今はエルナの手の方が、カイルよりもずっと小さい。

 爪もなく、柔らかい皮膚はなんと脆弱なことだろう。でも、エルナはこの小さな人間の手に憧れた。

 こうして人と手をつなぐことを、ずっとずっと、憧れていた。





「カイル様。まずはどちらに行きましょうか」

「そうだね、エルナさんのおすすめの場所がいいな……というのは置いといて。その口調、ちょっとやめない?」

「口調ですか?」

「人目があるとよくないかもだけど、僕としてはもっと普通な方が嬉しいな。こんなところに単身で送り込まれるくらいだもの。僕もマールズ国じゃそれほど地位が高いわけじゃないし、呼び方も気軽にカイルでいいよ」

「だったら私もエルナって呼んでくれたら」

「言われなくてもそのつもりだった!」


 んははぁ、とにかにかと笑いながらカイルは大きな身振りでとんとこ跳ねるように楽しそうに歩いた。見ているだけで明るくなる人だな、とエルナも自然と笑みが溢れてしまう。

 とはいいつつも、まだ城門をくぐる手前だ。城の関係者の人目がないともいえないので、エルナは人差し指をそうっと自分の口元に立てた。おっと、とカイルは慌てて自身の口を両手で塞ぐ。その後へにゃりと表情を崩した。年上なのに、手のかかる弟を見ているような気分で、まったく、とエルナは呆れたように苦笑する。


 そのときだった。突き刺すような悲鳴とともに嵐のような巨大な炎がエルナたちを舐めるように襲いかかる。

 エルナは即座に片手を突き出し、周囲の炎を四散させた。


「へ……?」


 エルナの背後にかばわれていたカイルは、頭をかばいしゃがみこんだまま顔を上げて目を白黒させている。砂埃が舞い、炎と煙がエルナとカイルをかき分け進み、一瞬ののちに消え失せた。エルナの髪とスカートが遅れて静かにはためく。しん、とした空気が広がったが、すぐさま城は蜂の巣をつついたような騒ぎとなった。


「けが人はどこだ!」

「ここだ、早く来てくれ、医務室に運ぶ!」

「発火場所の確認、現状の報告を急げ!」


 兵士たちが次々に行き交う様をエルナは目の端の動きだけで確認する。今のところ、手遅れとなるような大きな怪我を負った者はいないようで、ふうとわずかに息を吐き安堵すると同時に思案する。炎は城門を通り城の結界内に侵入した。そして間違いなく自然に燃え上がったものではない。


 ちり、と焼かれた頬がわずかに痛み、エルナは眉をひそめた。


「な、なんだよこれ、どういうこと……?」

「自然に燃え上がった炎ではないけれど、魔術でもない。今わかることはそれだけね」

「あんな大きな炎が魔術じゃない? そんな馬鹿な。……待った、そうじゃない。エルナ、きみのその力……まさか、きみは……」


 エルナはカイルが続ける言葉をあえて聞くことなく、先程までとは逆のルートへ踵を返した。早歩きで、いやほとんど走っているのと同じ速度だ。その後ろをカイルが必死についてくる。


「どこに行くんだ! 危ないよぉ!」

「カイルは城の中に避難して! 多分、そろそろ結界が張り直されるはずだから!」


 魔術ではないにしても、結界さえあれば城の守りは完璧に近い。おそらく先程の雨で結界の一部が作用していなかったのだろう。

 はらはらと降る雨の音。エルナはそれは竜の鳴き声のように、聞こえたけれど。

 実際は、もしかすると。

 エルナルフィアからの、警告の声だったのかもしれない。






「クロス、城門が何者かに攻撃された」

「把握している」


 人目を気にすることすら忘れて、エルナはすぐさま執務室に飛び込んだ。執務室の中は城の人間でひしめき合い、それぞれが必死に準備をしている。クロスはエルナに視線を向けることすらなく、自身の重たい鎧を数人がかりで身にまといながら端的に返事をした。

 エルナはぴくりと眉を上げたが、冷静に次の言葉を吐き出す。


「周囲の気配を探ったけれど、誰かが潜んでいる様子はなかったわ」

「そうか。お前がそう言うのなら間違いないだろう。確認、礼を言う。城以外にも現在、城下にも謎の火の手が上がっていると報告を受けている。同時にアルバルル帝国が進軍を始めた」


 やはりか、とエルナは顔をしかめた。この場に漂うものは、間違いなく戦場の空気だ。クロスは帝国と向かい合うために準備を進めているのだろう。


「ア、アルバルル帝国だって!?」


 唐突に開け広げられた扉から聞こえた素っ頓狂な声に驚きエルナは振り返った。やっと追いついたらしいカイルが、驚きに開いた両手と体をわなわなと震えさせてこちらに目を向けている。


「避難してって言ったのに」

「お、女の子を放ってなんてできるもんか!」


 カイルはぎゅっと眉を寄せて、汗でくしゃくしゃになった前髪の向こう側から見える銀の目を苦しげに見開いている。そして歯切りをするように唇を噛み締め、今度は強く拳を握りしめた。


「アルバルル帝国のやつら、やっぱり……」

「マールズ国は、こうなることがわかっていたということ?」

「えっ、いや、あの」


 曖昧な返事だが、ここでカイルを問い詰めたところで仕方がない。エルナはすぐさまクロスを振り向き、「わかった。私は街に行くわ」「なんで!? 危ないよ、行っちゃだめだ!」と、悲鳴のようなカイルの声がほとんど同時に響くが、気にしてなどいられない。


「……フェリオルが兵を引き連れて火事の鎮火に当たっているはずだ」

「うん。合流するようにする」


 すでに鎧を着終えたクロスがエルナの正面に立ち、じっとこちらを見下ろす。揺れるようなその瞳には多くの感情が内包していた。次第に二人は強く見つめ合った。言葉をいくつ重ね合わせるよりも、短い時間の中で伝わるものがあった。


「まかせた」

「そちらもね」


 街の外の敵をクロスが、街はエルナが。守るべきものを互いに背中合わせで守る。ただそれだけのことだ。


「待ってよ、だめだって言ったじゃないか!」


 すぐさま飛び出そうとしたエルナの腕をすれ違いざまに掴んだのは、カイルだ。


「一緒に逃げようよ、女の子だろ、街に行くだなんて、危ないに決まってる!」


 剣を持ったこともないであろう細いカイルの指は、それでも指の先が白くなるほど、力強くエルナの腕を掴んでいる。本当に、純粋に。彼はエルナを心配しているだけだ。その指を見て、エルナはふと笑みをこぼした。


「カイル、放してもらってもいい?」

「行かないんだね? わかってくれたってことでいいんだよね?」


 確認のための返事はできない。嘘をつくわけにはいかない。けれども落ち着いたエルナの表情を見て安堵したように、カイルはエルナから手を放した。エルナは自身のポケットに手を入れる。

 両の手を合わせた小さなエルナの手のひらの上にちょこんと乗っているのはハムスター精霊だ。エルナはハムスター精霊に、そっと小さな声をかけた。


「あなたは、ここでカイルと一緒に待っていて」


 ひくり、とハムスター精霊は口元と一緒にひげを動かし、くるくるとしたつぶらな瞳をエルナに向ける。本来なら言葉を発することができるが、今は周囲の目がある。なぜ、と問いかけているのだと思った。


「前に……あなたを連れて行ったとき、とても後悔したって言ったでしょ。もう同じ思いはしたくない」


 お願い、と小さな声で願う。

 ハムスター精霊はすぐさま反応はしなかった。じっと瞳を伏せて、口元がひくひくと動き続けている。次にエルナの顔を見上げたとき、エルナはほっと息をついた。「ありがとう」と、礼の言葉を告げカイルに両手を差し出す。ふわふわの体はとととんっと身軽な動きでカイルの服を登り、あっという間に肩に飛び乗る。


「え、な、なっ」

「カイル。何かあったらこの子に頼って。とても賢い子だから」


 身を捩るように自分の肩を見て驚くカイルに、エルナは微笑んだ。今度こそ捕まらないようにするりと距離をあける。


「だめだよ、待って!」


 カイルの声を背に、エルナは丈の長いスカートを揺らし、駆けた。

 一瞬だけ。振り返るときにクロスに目をやったが、彼はもうエルナを見てさえおらず、従者へ忙しなく指示を飛ばしていた。そのことが、とても嬉しかった。


 ――俺は、お前を止めるよりも、背中を押す立場でありたい。


 たとえどんな不安があろうと、彼は自身の言葉通りに行動しようと努めてくれている。


(なんでかしら)


 不思議と足が軽い。

 今ならどこまでも飛んでいけるような、そんな気がした。

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