pod


アタシ ここに居ても心は何処か遠く

大人しく一所ひとところになんて居られない

木洩れ日の中 滲む汗に辟易として

愛おしい巣を想う


帰りたい

開口一番ぽろっ

帰りたい

ついつい本音がぽろっ


ジリジリと奪われていく自由

アタシって存在が消えてゆく


ふと手に入れた僅かな時間

頑張ってるアタシにアイスを買ってご褒美

陽向の石段に座りちまちま食べる

自由だなって心が解き放たれる刹那


漸く顔を上げて映す景色

ねぇ見て

見上げる先にあるものは

散ってゴミと化す儚い美

アナタが踏みしめているものがソレ

華々しく輝いたソレはアタシを縛る枷となる


それでもアタシらしく在る為に

足掻いて足掻いて足掻て

繭から這い出て 私は空へと····

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る