痛み


不意な痛みに耐えながら日常を瞬く

すりガラス越しに見る外は

異世界を思わせるほどの黒だ


扉を開ける事を躊躇い

痛いと声にする事に怯え

明日も訪れる日常に瞼を落とす


繰り出した夜道で迷う

足元ばかりを照らす街灯の眩さに瞼を硬め

一歩 光から外れて

二歩 夜に紛れて

三歩 闇に融けてしまう


あと少し 朝陽が頭を照らすまで

限られた時間を俯いて歩く

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る