第34話 とちぎのいちごの日/『いちごと初笑い』

栃木に嫁入りした娘がお土産で持ってくるいちごを見ると「お正月が来たな」と感じる。年に一回の贅沢なおせちのお重を開ける時でも夫と二人でお雑煮を食べる時でも、ましてやこれ見よがしに観覧席に振袖姿の女性がいるバラエティ番組を観ている時でもない。

お笑い芸人に捧げずにいた初笑いは娘と孫に。



◆3月25日は(1月25日・2月25日も)「とちぎのいちごの日」/2023年3月25日作

#140字小説『いちごと初笑い』

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