カウントダウン
184 名前:名無しさん@実況禁止
なんかリベルタスに新しいプロフ出てる
189 名前:名無しさん@実況禁止
まじじゃん、しかも男
今まで男は白春しなかったのに
193 名前:名無しさん@実況禁止
手広くやってくことになんのかね?
てか、輝夜姫の弟らしいけど
199 名前:名無しさん@実況禁止
急に男増やして炎上避けるためじゃね
201 名前:名無しさん@実況禁止
てか告知とかあった?
こっそり増えてんのもそのせい?
215 名前:名無しさん@実況禁止
これ多分あー君でしょ
前輝夜姫の家に家事しにきてた子
217 名前:名無しさん@実況禁止
男が来てよく燃えなかったな
219 名前:名無しさん@実況禁止
>>217
その時も弟って言ってたけど、声が高くて男か女かよくわかんなかった
とっさのごまかしかと思ったけど、もしかしたらこっから仕込みだったのかも
224 名前:名無しさん@実況禁止
いや、仕込みじゃないだろ
まじで話振られてたまに喋るくらいで、配信とかするようなタイプに思えなかったぞ
ちな声は好みだった
226 名前:名無しさん@実況禁止
まだ立ち絵も見えてないし、見て声聞いてから考えるか
◇◇◇
僕が動くと、画面の中の周も動く。
顔をにっとすると口角が上がるし、目を補足するとちゃんと細くなる。
不思議だ、すごい、本当に生きて画面の中にいるみたいだ。
しばらくぶんぶんと体を振ったり、手を使って色々表情を作ったりしてみる。
あ、顔を隠すとフラットな表情に戻っちゃうみたい。
カメラから見えなくなってもダメなのかな。
「楽しそやねぇ、余多君」
「あ、すみません」
面白くて後ろに藤崎さんとくしゃみママがいるのにはしゃいでしまった。
恥ずかしい。
「気に入ってくれたみたいで何よりや。ほんじゃ、気合入れて紹介動画とってな」
「多少噛んだりしてもそのまま行きますので、途中で止めないで最後までやってみてください。終わったらこっちで録画を止めますから」
「……わかりました、やってみます!」
内容は大体頭に入ってる。
念のため原稿は手元にあるから、ド忘れてしても大丈夫。
「じゃ、私がどうぞ、って言ったあと5秒くらい空けてからはじめてくださいね」
「はい……!」
緊張するけど、藤崎さんの言うことを信じるなら、きっとそれでいいんだと思う。
藤崎さんの言葉を聞いてからつばを飲み込んで、ゆっくり5秒数えてから、僕はカメラに向かって話はじめた。
◇◇◇
「いいんですか? ホントにあれでいいんですか?」
「いいと思います」
「ええんやない?」
かみまくりの間違えまくりで、最後は逃げるように終わってしまった。
原稿は結構読み込んだんだけどなぁ。
「背伸びしなくていいんですよ。一生懸命やっているのは伝わりましたからね」
「藤崎さんがそういうのなら……」
「あんまりテキパキ慣れてる感出されてもな。こんな感じやったらええな、くらいの躓きようやった。ナイス躓き」
「褒められてるんでしょうか……?」
「褒めとる褒めとる」
笑いながら言ってるけど、とりあえず信じておこう。
こんなで初めての配信は大丈夫かなぁ。
水無月周の姿が動いて、そこに僕の声が乗ってるというのは、僕にとっては楽しいことだ。でも遊びに来た人にとってはどうかな。来てよかったって思ってもらえるのかな。
「はい、では気持ちを切り替えてこちらを」
「……なんでしょう?」
紙の束にはタイトルが書いてない。
ただ箇条書きでびっしりと文字が書かれていた。
「配信をするにあたって理解しておきたい最低限のことをまとめておきました。裏面には、当日こんな話題を使うといいでしょうというものの、マストとウォントをまとめてあります。どちらも当日までに頭に入れておくといいでしょう」
「へぇ、ちょっと見せてくれへん?」
「はい、どうぞ」
くしゃみママは表面を見ずに裏面だけざっと目を通して「へぇー」と感心している。
「余多君家事得意なんやね。お掃除しとるんは知ってたけど、料理もできるんや」
「はい、料理は一人暮らしを始めてから毎日してますので」
「料理配信とかするんやねぇ」
「え、するんですか?」
「書いてあるよ?」
「はい、写すのは完成品だけになるかもしれませんが。多分、一人暮らしの女性とかには刺さると思うんですよね。材料とかをあらかじめ伝えて、ゆっくり作業してもらえば、一緒に料理してる気分も味わえるでしょうし」
「へー、斬新やな」
「あの、別に僕、すごく料理上手というわけではありませんよ?」
「絶賛していた人がいたので大丈夫です。ずいぶんと手際がいいと聞いてます」
白波さん、かな? ほかの人の前であんまり料理したことないし。
輝夜だったら輝夜って言いそうだもんね。
そういえば、白波さんのVtuverとしての名前ってなんなんだろう?
「とにかく、先々のことはまた考えるとしましょう。配信で話したからと言って必ずやらなければいけないわけではありません。他についてはゲームでしたりとか、相談に乗るとか普通に事ですし。あとは集まったリスナーの方々に、どんなことをしてほしいか聞いてみるのもいいでしょう」
「ええっと、操作とかも覚えたほうが……?」
「時間があまりないので、初配信もとりあえず私が操作します。お勉強はそれを終えてからにしましょう。今回はそちらの紙をきちんと見て、そうですね……1時間、話せるよう考えてみてください」
「がんばり……ます!」
1時間かぁ。
この間くしゃみママと話したときは大丈夫だったけど、一人でそんなに話せるかな。
輝夜のところみたいに、色んな人がコメントをくれれば何とかなるかもしれない。
「デビューは水曜日。初配信の告知は今日から、紹介動画は月曜日にあげましょう」
どれくらいの人が来るんだろう。
会社でやっていることだし、100人とか来るのかな……。100人いれば、何人かとは仲良く話せるかもしれない。
今から緊張とワクワクが止まらないなぁ。
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