2024.06.29 文章力の低下

 「小説書きさんと、ふたり」を公開して、読み直して、何日もかけて書いた割にはものすごく文章力が低下しているのを感じる。

 もともと高くないのが、箇条書きか? ってレベルになっている気がする。書いたときはそこまで考えなかったのだけど、修正する余裕ができていないのかな。

 私の「書く」はかなり波がある。「読む」もだけど。

 この数ヵ月、カクヨムでは、全然他の方が書いたものを読むのに回れていない気がするのだが、やっと少し読めるようになってきた。カクヨムで読めていない間、何をしていたかというと、「ディスレクシア」に関する本を急いで読んでいた。


 職場にディスレクシアのお子さんを持つ人がいて、よく話すようになったのだが、その人が辞めてしまう。最近買った、漫画で説明する本がとても良かったので、急いで読んで、その人にあげようと思っていた。一つ一つ、「読み書きが苦手な理由」を探りながら、具体的に「こんな方法でトレーニングを」というところまで書いている本で、読んでかなり考え方が変わった。

 先週、朝早く起きた日などに会社の近くのカフェを見つけて読んだりして、どうにかその人が辞める前に渡すことができた。

 

 息子は宿題やアプリで出された問題を、「読まない」で始めてしまう。アプリでも、適当に書いて、たまたまマルがつけばOK、といった解き方をしていて、ちゃんと問題を読んでからだよ、とか、なんていう字かな? と声かけをし続けないと、「読んで、わかって、書く」という行動をしない時がある。

 もっと、「読めてから」というのを大事にしないとな……と思った。読めない字を書いても覚えないのだから、「書く」よりまず「読む」なんだ、と。


 で、どのくらい読めているか確認してみたら、思った以上に漢字が読めている(といっても、定型発達の子ほどは読めていないのだが)。書けないから読むのも苦手だと考えていたが、「好きなものであれば読める」っていうところもあるみたいだ。本は好きなのだから、読むをもっと増やして、書くのは「読める字をゆっくり」やればいいような気がしてきた。一画だけ無い問題集とかで。


 いま現在息子がハマっている絵本は、荒井真紀さんの「たんぽぽ」である。

 このまえ私がぐったりしているとき、夫が「何か、好きな本を読んで~」と息子に頼んだのだが、持って行ったのがそれだった。何回も私が読み聞かせをしたものだが、自分で読むにはかなり長いはず。それを最後まで夫に読み聞かせしていた。

 「たんぽぽ」は私も好きで、息子が夫に読み聞かせしはじめたのを内心「よっしゃ~~!」と思いながら聞いていた。この本は大人の私が読んでも新しい発見があって面白い。息子の教育のためではなくて、実は私が夫と一緒に読んで絵本の世界を共有したかった。が、夫は特に本に興味はない。渡しても読まないだろうし、子供の為でないと、私の読み聞かせを聞くこともない。

 息子がきっかけになってくれたことが嬉しかった。私は夫とも「たんぽぽって、そうなんだ~~!」という驚きを共有したかったのだ。四十代のくせに、親に自分の好きなものを「ねぇねぇねぇねぇ」と伝え続ける幼児みたいなところがあるんだと思う。

 息子の読み聞かせを受けた夫に「たんぽぽ、どうだった?」と聞いたら、「知らない事がいっぱい書いてあった」「綿毛が全部、いっこいっこ手書きだった!」と感想を聞かせてくれて……、家族内で同じ本の感想言えるのって幸せだな、なんて感じたのだ。

 翌日、息子は「ぼく、『ひまわり』が読みたいんだよ」と言ってきた。

「ひまわり」も荒井真紀さんの絵本だ。

「同じ人が書いた絵本で、あさがおとか、トマトとか、ひまわりとか、あるみたいだよ。読みたいね」と話していたのだが、特にひまわりが気になるらしい。

 次は……「ひまわり」だ!

 

 会社の同僚とお昼の時に、読み聞かせの話をしたら、「まだ読み聞かせしてるの? すごい、まめだねぇ」という感想をいただいたのだが、多分、教育云々の動機以上に、私の「絵本好き」「読み聞かせ自体好き」が絡んでいる。

 息子に読み聞かせ必要無くなって、時間が出来たら、読み聞かせボランティアとかしたいぐらいだから、個人的な趣味なんだろうと思う。

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