008 【マニュアル操作】の補足
そうそう。
最初から【生得スキル】として取得していた【マニュアル操作】だけど、どうやら俺のイメージよりも随分と多機能だったらしい。
それに関連して、少し前に【その他】の画面に表示されていたのが次の内容だ。
状態/戦績/▽関係者/プレイヤースコープ
・野村健也(成長タイプ:マニュアル) 〇能力詳細 〇戦績
BC:9 SP:24 TAG:22 TAC:4 GT:22
PS:54 TV:199 PA:6
残り経験ポイント:9785 好感度:98/100☆
・野村美千代(成長タイプ:マニュアル) 〇能力詳細 〇戦績
BC:13 SP:12 TAG:16 TAC:24 GT:45
PS:71 TV:76 PA:16
残り経験ポイント:6531 好感度:97/100☆
【その他】の中にいくつかタブがあり、【状態】【戦績】を選ぶと対応する自分の情報が表示され、【関係者】だとこの画面が出てくる。
多分、深く関わっている人物が表示されるんだと思う。
更に【能力詳細】の部分を選択すると別の画面に飛んで、スキルの有無や【ポジション適性】なども見られた。
まあ、両親はスキルなんて持ってなかったし、適性も壊滅状態だったけど。
【成長タイプ:マニュアル】だと、恐らく生まれる前の自動割り振り以外で能力が変動しないのだろう。
その上で、年齢を重ねて変動した【体格補正】と【年齢補正】で体感が微妙に変わる。それだけっぽい。
両親が運動音痴と言ってたのは、この辺が原因と見て間違いない。
それはともかくとして。
ここまででも中々の機能だと思うが、もっと凄い力がこの【マニュアル操作】には隠されていた。
内容は、今現在の表示を見れば察することができるだろう。
状態/戦績/▽関係者/プレイヤースコープ
・野村健也(成長タイプ:マニュアル) 〇能力詳細 〇戦績
BC:300 SP:300 TAG:300 TAC:300 GT:300
PS:300 TV:1000 PA:300
残り経験ポイント:84 好感度:98/100☆
・野村美千代(成長タイプ:マニュアル) 〇能力詳細 〇戦績
BC:200 SP:200 TAG:200 TAC:200 GT:200
PS:80 TV:1000 PA:200
残り経験ポイント:38 好感度:97/100☆
そう。何と両親のステータスを弄ることができたのだ。
ただし、操作には制限があって、接触している時に限られる。
……とは言え、これはまさしくチートと言ってもいい機能じゃなかろうか。
まあ、この世界の野球選手の能力値がまだ分からないので、このステータスがどの程度のものなのかは不明だけども。
能力値の上げ方は俺の一存。
生後すぐに【Total Vitality】教に入信したので最優先でカンストさせ、後は平均的に上げた。
「何だか今日は妙に調子がいいな」
「アナタもですか?」
初期値と差があり過ぎて、2人共違和感を抱いてしまったようだが……。
まあ、どうやっても犯人には辿り着きようがないので別にいいだろう。
一応、スキルもいくつか取得している。
もっとも、選んだのは健康的な生活を送るのに役立ちそうなスキルだけだけど。
さすがに両親が今更野球の道に行くはずもないしな。
詳細まで見ると実は【体格補正】と【年齢補正】で結構マイナスされてるけど、これだけ【Total Vitality】を上げておけば元気に年を重ねていけるはずだ。
ちなみに【戦績】には野球の実績が表示されるようだ。
両親の場合は、多分学校の体育の時のものだろう数値のみ記されていた。
詳細は……2人の名誉のためにも、伏せさせて貰いたい。
数字だけで運動音痴と分かるものだったと、だけ言っておく。
【プレイヤースコープ】の方は今一分かっていない。
両親が視界に入っている時だけ【関係者】に表示されているものと全く同じものが表示される。
もしかしたら人物鑑定のようなものなのかもしれないが、まだ検証が必要だ。
【好感度】の脇にある【☆】。
これは、選択するとスキルのバフ・デバフをONにするかどうかの表示が出る。
本来は試合中のチームメイトか敵にのみかかるスキル効果の対象にできるらしい。
デバフの方の選択肢は別にいらないような気がするけど。
……何にしても、この能力。
まだまだ全貌は見えないものの、何となく野球狂神の意図は透けて見えるな。
多分だけど、どうにかして【成長タイプ:マニュアル】の人間を見つけて成長させろってことなんだろう。
当たり前のことだけど、野球は1人ではできない。
1チーム最低でも9人いないと成り立たないからな。
DHまで入れると10人は必要になる。
更に最終目標は、前世のレジェンド選手の魂を持つ人間で構成された最強のチームに勝つこと。
1人だけ突出していても叶わない話だ。
ならば、こちらも強力なチームメイトを揃えなければならなくなるはずだ。
間違いなく。
つまるところ。
今後コミュニティに参加するようになったら、そこら辺のことも頭の片隅に置きながら日々を過ごしていかなければならない訳だ。
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