STORY CAFE・魔法の路地裏店
亜里沙
1
薄暗い
レンガ調のレトロな
「
見るからに
何屋さんなんだろう。珈琲の香りがするからカフェかなと思ったけれど、本のマークが看板にもドアにも付いている。
「す、すとぉりぃ…か、かふぇー」
まだ習いたての英語力で読んだ看板には、
──おもしろそう。
そう思ったけど、
中1になったばっかりの
学ランに学校指定のリュックなんて
──あ、本屋さんなら寄り道してもいいんだっけ。
──でも、誰も見ていない今なら。
どうしよう、ここは本屋さんなんだろうか。カフェって書いてあるし、喫茶店なのかな。入ってみたいけど……見つかって怒られるかもしれないと思うと、ちょっと尻込みしてしまう。
誰もいない
「あのう、すみません、入ります??」
ふと顔を上げると、そこにいたのは。
「うわあああ!!」
──カラフルな色をしたミミズクだった。
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