超科学捜査網
RYU
第1話 プロローグ
光あれば、闇もある。
それは、誰もが知っている筈なのにそれを忘れ、平和で平凡な日常を過ごしている。
しかし、俺はそれが虚構だと、無理に自分に言い聞かせていた。自分の五感が、全てなのだと。身体で音や光を感じ、身体そのもので判断しているに過ぎないー。
目の前にある緊迫したスリリングな状況も、残酷な状況も、それは実在せず、俺の脳が勝手に創り出したまがい物の世界なのだとそう思うようにした。
世界は複数あり、俺のいる世界は、ほんの一部から構成されているのだ。
全ては、無意味なのだとー。
そう思う事で、絶望から逃れていたのだ。
俺は光を求め、空を舞った。
闇から逃れ、俺は自由に羽ばたいた。
俺は、時代を代表するレーサーだ。
宙を浮くマシンに乗り、時速500キロ以上のスピードでコースを滑走する。
俺は、ラップに乗り走る。
21世紀に流行った音楽だ。
俺は、スピードスターだ。
誰も、俺には追いつけない。俺は、風に乗った。
そこには光がある。希望で満ち溢れていた。
しかし、そこから先は悪魔との邂逅の幕開けだった。
ひょんなところで、奴は俺の前に出現したのだ。
奴は、闇の世界の住人だ。
俺は、奴を追った。
奴は、俺を嘲笑い挑発してきた。
俺は、奴を追い不思議な世界へと誘われるのだった。
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