KAC2023 竜ヶ崎ファミリーは、ぐちゃぐちゃ料理がお好き。
るしあん @猫部
子供たちは、ぐちゃぐちゃ料理が大好き !
KAC20233 「ぐちゃぐちゃ」
ふん ふん ふ~ん ♪
私は今、夫や子供達の大好きなぐちゃぐちゃにまで煮込まれたカレーをつくっている。
あれだけ女の子好きで、隙をみつけてはナンパばかりしていた夫も結婚してからは真面目に仕事もするように成り子供達にも良い父親に成りました。
夫の名前は、
妻である私の名前は、旧性
「お母さん、
オムカレーが食べたいなぁ~ 」
「お母さん、
「はいはい、え~と玉子は有るかしら ?
…………ごめんね、玉子が少ししか無いから、また今度で良いかな ? 」
「「え~ ! 」」
「そうだ、にーにー が部屋で漫画を読んでいたよ、お母さん 」
「そうだよ、お兄ちゃんに買い物に行って貰えば良いよね」
よほど、オムカレーが食べたいのね。
「
龍騎が部屋から返事をしてきたけど、
「え~、今一番良いところなんだから、明日で良いだろう ! 」
二人の幼児が涙目に成っているのを見て、
「りゅ~う~きぃ~、いい加減にしないと、お母さんも怒るわよ ! 」
「はい ! 今すぐに行ってきます 」
物分かりの良い子は好きよ。
♟♞♝♜♛♚
しばらくすると買い物から帰った龍騎が、
「母さん、ごめん !
帰りに嵐のバカに会って小競合いに成ってしまって……玉子が割れてしまったんだ。
袋を開けると、玉子のパックには収まっているもののぐちゃぐちゃに割れていた。
それを丁寧に取り出してから、ザルで玉子のカラをボール面器にコシテからぐちゃぐちゃと混ぜて、フライパンで焼くことに。
子供達が料理に興味を持つように説明しながら作ります。
「先ず、油をひいたフライパンを温めたら、1度火から外して少し冷ますの。
そして、一人分の玉子液をフライパンに入れてぐちゃぐちゃと交ぜながら、固まってきたらフライパンの端に寄せて、トン トン トン と形を整えながらかえすのよ 」
「「わぁ~、美味しそう ! 」」
「そして、
最後にカレーをかけたら『特製オムカレー』の出来上がりよ 」
目を輝かしながら見詰める子供達に母親として頑張ろうと思ってしまいました。
「いつも絹お母さんばかり料理を作ってくれるけど、他のお母さんが作ってくれないのは何故なの? 」
私の娘、星奈の質問には困ってしまうわ。
だって、作らないのでは無く、作れないのだから。
そうそう、ウチの家庭は少し変わっていて、夫は忠夫さん一人に対して、妻は私を含めて4人いる家なのです。
それぞれの妻に子供が一人づつですが、皆仲良く生活しています。
♟♞♝♜♛♚
長女
長男 龍騎、母親は旧性、
次女 星奈 母親は私、旧性、
三女 陽野芽、母親は旧性、
♙♘♗♖♕♔
「お絹ちゃん、陽野芽、ただいま~」
「あー、お腹がぺこぺこよ !
お絹ちゃん、晩御飯出来ているの ?
後、琥珀からメールが来て、帰りは忠夫と駅前で会ったから一緒に帰るそうよ 」
「お絹ちゃん、ただいま帰りました。
龍騎は、勉強していましたか ?
目を離すと漫画ばかり見ているので、こき使ってくださいね」
明日香、令子さん、龍姫さん、が帰ってきましたね。
「今日の晩御飯は、タップリ煮込んだぐちゃぐちゃカレーですよ。
子供達はオムカレーにしましたが、皆はどうしますか ? 」
「「「オムカレー ! 」」」
良かったですね、まだぐちゃぐちゃに成った玉子が残っていたので使いきりそうです。
そろそろ、忠夫さんと琥珀が帰ってくる頃だと思うのですが……
「ただいま、お絹ちゃん。
悪いけど、先に風呂に入りたいんだけど良いかな ? 」
帰ってきた忠夫さんと琥珀は、泥水でぐちゃぐちゃに汚れていました。
「お母さん、聞いてよ !
「はいはい、風邪を引くと大変だから先にシャワーを浴びてきなさい。
もちろん、忠夫さんは後ですからね 」
「じゃぁ、お父さん、お先にね ! 」
「うぇぇ、早くしてくれよ !
泥水でぐちゃぐちゃで気持ち悪いんだからな ! 」
『二人とも早く、お風呂を済ましてくださいね。
晩御飯は、ぐちゃぐちゃに成るまで煮込んだカレーですからね 」
全員集合 !…………8時じゃないですけど。
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