こぶうり
「えー、コブは、いらんかえ? コブは、いらんかえ?」
左のコブに 右のコブ。
離れたコブに 付いたコブ。
あ、お嬢さん、このコブはね、あのイケオニが 触れた コブなんでさぁ。
イケオニを 知らない?!
今を ときめく イケメンなオニ って やつ ですよ。
あの 人間に 好かれたかった
自ら 悪役を 買って出たっていう…
くぅうぅっ、
泣ける話だよねぇ、ありゃぁ。
困ってる おじいのために コブを 取って やった っていう。
なんて 優しいんだろうねぇ。
ほら、これ。
これなんか、
あの 山伏の 頭に 生えてきた 柿の実に 付いていた コブ でさぁ。
あれ、いらない?
いらないなら、引き留め なさるなよ。
こちとら、急がしいんでぇ。
ほぉら、
カメが 呼んでいるもんで。
んじゃ、
柿の実 ついたら、知らせてくんなせ。
えー、
コブは いらんかえ。
コブは いらんかえ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます