第50話 感謝

あれから俺たちは、昼飯を食べて鉱石を掘り、夕方まで俺は魔物討伐を、エルナはカエデに【付与魔法】を教えて貰っていた、ちなみにパーティーを組んでいたおかげで、2人にも経験値は入っていたらしい。


魔物討伐やらを終わらせ冒険者ギルドに行き、換金した後俺たちは夕飯を食べる為店に行く事にした。


「換金も終わったし、どっかで飯でも食いに行かん?」


「レイトは作らないの?」


とエルナに聞かれたが、疲れたのでパスすると言おうとしたが、先にカエデに言われた。


「レイトは疲れてるから、そう提案したんだろう」


「そうだったんですね、すいません」


「あぁ、気にしなくていいよ食べた時、美味しいものがあったら作ってあげるから」


「ありがとうございます」


そんな事になり、俺たちは食事を取り家に帰った。


「あのレイト、おでんが美味しかったです、作って欲しいです」


「分かったよ、カエデは何か作って欲しいものある?」


「焼き鳥作って欲しい」


「了解、あっそうだ、今日カエデと2人になれるかな?」


「私はまぁいいけど、エルナは?」


そこで、横目でエルナを見ると少し泣いていた。


「浮気ですか?」


「いやそうじゃないよ、早く伝えておきたい事が合ったんだよ、エルナも一緒でいいけど、どうする?」


「なら一緒がいいです」


「分かった」


それから俺たちは、家に帰り風呂に入り、話し合う事にした。


「カエデ、セイレーンでゴブリンに襲われている所を助けてくれてありがとう、そして一緒にパーティーを組んでくれてありがとう」


そう伝えると、カエデは少しびっくりした表情をして、俺に聞いてきた。


「あの時レイトの意識はなかった気がするのだが、なんで私と分かった?」


「それは、セリナさんに聞いたんだよ、そしたら教えてくれたよ」


「あいつ教えてたのか・・・そして私の予感も当たってたとは」


それからもう一度俺は、カエデに頭を下げる。


「あの時、助けてくれてありがとうございます」


カエデはあぁ、と言って工房の方に行ってしまった、するとエルナが聞いてくる。


「助けて貰った、とはなんですか?」


「俺さ、エルナと出会う前はセイレーンって街で、冒険者ギルドの依頼とかをこなしていたんだよ、そこでゴブリン退治の依頼を受けて行ったら、ゴブリンが集落を作って住んでいたから、応援を呼ぼうと思い去り際にヘマをして、戦う羽目になりそこでカエデに助けて貰ったって感じかな、それでカエデにお礼をしたらこうなった」


「カエデ、恥ずかしかったのでしょうか?」


「多分そうだろうね、俺たちは寝ようか?」


「そうですね、一緒に寝ます?」


「そうするか」


それから俺とエルナは、部屋に行き2人で眠るのだった、そうしたら久しぶりに前世の夢を見ていた。

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