第42話 キツネの獣人

カエデさんが、一緒にパーティを組んでくれる事になったので、俺たちは獣人の国へ向かいながら、雑談をしていた。


「カエデさんが、冒険者になったのって何歳からですか?」


と俺が質問をすると、カエデさんは返してくれる。


「カエデでいいわよ、冒険者になったのは確か10歳からね、まぁ冒険者が10歳からしか出来ないってのもあるからね」


「え、そうなの!?初めて知った」


「まぁ、普通は説明されないからね、10歳以上なら尚更」


「そうなんだ、ならエルナも問題ないね、良かった」


と俺は、ホッと息を着くと、カエデは注意して来た。


「冒険者になるのはいいけど、エルナさんは耳を隠さないとね、そうしないと奴隷にされるわ」


「確かにそうですね、後私もエルナでいいですよ」


「ありがとう、私もカエデでいいわよ」


なんか、女子の会話を聞いているとほのぼのするな、なんて考えながら、どうやってエルナの耳を隠すか考えていた。

耳ならピアスかな、と思いながら穴を開けずに付けれる物を探していた。


とここで、俺はカエデの容姿を確認していなかったので、改めて確認する。

上から、髪は黄色に近い白って感じで良いのかな?

確認はして無いから後で聞くんだけど、多分キツネの獣人だ、もふもふ出来るか確認しよう。

目も、髪と同じ色になっている。

服装は分からけど、よく異世界ファンタジーで見る系の服だ、名前は確かオーバーオールだったっけ?それにシャツを着ている。

なになに、胸だって?そりゃあ、もちろんAだよ。


容姿確認を出来たので、俺は気になっていた事を聞いてみた。


「カエデって、キツネの獣人で良いんだよね?」


「そうだよ、よく分かったね」


俺はカエデに近寄り、興奮しながら聞く。


「まぁね、それでしっぽや耳もふもふしていい?」


すると、エルナとカエデは顔を真っ赤に染め、俺をビンタして2人揃って「「変態」」と罵ってきた。


あ、そうだった、昔師匠に聞いた事があって獣人の耳やしっぽを触る事は、求愛を意味するって言ってた気がする、つまり俺はカエデにセ〇クスしましょう、と言ったんだ。


「うわぁ、ごめんなさい、すいませんでした、忘れてました」


と俺は、カエデとエルナに土下座しながら謝る。


「はぁ・・・いいですよ許します、その代わり特訓内容を厳しくしますけどね」


とカエデが、次にエルナが。


「耳を隠すアクセサリー、期待してますね」


「分かりました、俺の責任なので」


「なら立ってください、獣人の国が見えてきましたよ」


と、カエデが言ってくるので、俺はエルナが【結界魔法】で耳を隠し【付与魔法】で普通に見えるよにしておいた。

やっぱり魔法って便利だな。

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