神の神殿

『何だかぁ〜、変です、さっきから碧蔵が動

いている様な、いない様な?』

『サッ!!、っと見る、ササッ!!、っと見

ても何か近づいている様な?、でも扉が一向

に近づかない様な気がします』

『いくら歩いても歩いても景色が変わりませ

ん、もしや此れが時空の歪み、ならば時を刻

む時計を確認して・・・、して・・・、目が

回ります、針がぐるぐる回っています』


(お前は・・・誰だ・・・何をしに・・・此

処へ来た、なぜ此処が分かった)


『何処からともなく声が聞こえてきます、此

処は洞窟の様なので声が響いているのでしょ

うか?、何とも不気味です』


(こっちへ来い・・・、そして話せ)


『来いと言われても、景色が変わらないので、

行けるわけが・・・、行けます、進んでいま

すよ!!』


 このまま先へ進めば何かきっと手掛かりが

あるかもしれません、しかし此処は一体何な

のか、覚悟は出来ています、平和を望む者と

して・・・


(さぁーこっちへ・・・)


『その声は、非常に不気味です!!扉が開い

ています、開いていますよん♪』


 ゲーツは何処からともなく聞こえる言葉に

誘われるかの様に扉まで向かって行った、恐

怖は彼の中には一切なかった、何故なら彼は

月星としての誇りを持ち、生きている者に照

を与える定めなのだから、その事は説明され

なければ、分かりうぬ、控えめの存在、その

月はあって当たり前と思う者も数知れないだ

ろう。


『着きましたよ、中に入ります』


 ゴゴゴゴー!!


『何やら壁が動いてます』


 ゴゴゴゴー、ゴゴゴッ!!


(お前は此処に来て、何がしたい、そして何

が目的だ?、話せ!!さぁー話してみよ、そ

して讃えよ!!)


『・・・、正直に申します、私は此処へ来た

理由それは生命を脅かす者の消滅を願い探索

しておりました、そして此処へ辿り着いたと

いう訳です、目的はこの星に怪しき影が訪れ

ていないかと思い立ち寄りました』


(そうであったか、此処は古き時代より伝わ

る神の神殿、全能なる神の矛だ!!、そして

この場所に辿り着いたというが辿り着くもの

などない、導かれたのだ、神に!!)

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