バイオ惑星

 危機が迫ると現る伝説の王セファーンを間

近に目にする二人は全身に震え立つ様な気持

ちであった、妖星とは未知なる力を引き出す

と伝えられていたとはいえ、何故セーンの中

に存在していたのか?


『じゃーこの妖星を見えたのも偶然ではない、

という事か?、それにしても何故セーンの中

にいたんだ?』


『私は幼い頃よりクリアール星に送り込まれ、

ずっと見守ってきた、そして反乱が起き、記

憶を消され、地球へ送り込まれた、幸いに人

間を襲うのは避けられたのは私の意思が残っ

ていたからだ、そしてシーンを見つけたのも

私の意思によるものだ、単なる偶然ではなく、

そしてケーンが最初から私を手助けするのも

分かっていた』


『おいおいっ本気かよ、何か恥ずいな!!で

も、俺の勘は当たっていたって事には変わら

ない、前からずっと思っていたセーンは立派

な戦士と!!』


『あれっ、お兄ちゃん泣いてる?』


『泣いてない、目にゴミが入っただけだ!!』


 ケーンは俺のした事、信じた事に間違いは

なかったと自分を振り返り安堵したのか、涙

を流していた。


『そしてシーン、私を許してくれ、いつしか

物心がついた時に身分の違いでセーンの心が

強すぎて心を失ってしまった、これ以上一緒

にいたらダメだと、思ってしまった』


『やっぱりだよ、セーンじゃなかったセファ

ーン、俺は知っていたぜ、最初から!!』


『私も気付いていたよ、寂しげな表情で、で

もあの時私が地球へ送り込まれる時に手を取っ

て握りしめてくれた温もりに気付いたよ、離

さないという気持ちが、そしてまた私の前に

現れてくれると信じてた』


『何か、しんみりって感じだな、でっこれか

らどうするつもりなんだ?』


『これからクリアール星に向かう前に行かな

くてはならないところがある、それはバイオ

惑星だ!!』


『バイオ惑星!?』

 この星は生命を持ち、まるで子供を産むか

の様に増やすという、この星は銀河系の背景

となり見つけるのが困難と言われる星。


『そこに行って一体何をするつもりなんだ?』


『バイオ惑星を消滅させる!!』


『なっ何!!』

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