ゲーツの策

『さてと、確か、この辺りに・・・、あった

様な・・・、ない様な・・・、もっとちゃん

と分かる様に、した方が良いですねぇ、ダラ

シがないです!!』

『おっ!!、ありました、ありましたよん♪』


『お待たせしました、ササーンさん!!此れ

が意識転送装置です、少し古いですが大丈夫

です、ちゃんと起動致します』


『コレガ!!・・、オモッタヨリ、チイサイ

ナ!!』

 こういう便利なものが・・・、羨ましい限

りだ、この星から考えるとありえん。


『最新は両耳につけるタイプで、これよりコ

ンパクトですよん♪』


『デハサッソク、ハジメルカ、ツイテキテク

レ!!』

 上手くいってくれると助かるんだが、あの

副王は口が堅くて頑固者だからなぁ、状況は

厳しいはずだ・・・。


『ササーン補佐、お待ちしておりました』


『お前か!!、なっ何だ、その巨人は?、さ

ては拷問する気だな!!、その手には乗らん、

喋らんぞ、教えるものか!!』


『おやおやっ、拷問など辛く、痛い思いはさ

せませんよぉ、少しばかり眠って頂きます』


『あっ待て!!、なっ、なに、を!!』


『ぐっすりお休み下さい♪さてと、失礼しま

すよっと、準備完了です』


『コレダケ、ナノカ?』


『ハイッ、あとは状態が安定したところから、

このモニターで探り、ヒットしたら本人に話

を掛けますぅ、そうすると脳だけが目覚め、

質問すると勝手に喋ります♪』


『スゴイナ!!、クリアールセイノ、ブンカ

トノチガイガ、アラワダナ、ココハギンガダ

ガ、デントウヲ、モツホシデモアル、シカシ

ソノデントウデ、サカエルコトガデキナイ、

ザンネン、デハアルガ・・・』


『そんな事はありません。ササーンさん、

伝統の星!!

誇り高き星!!

星を愛する者!!

即ち此れが伝統という者です』


 ゲーツは、こうササーンに伝えるとゲーツ

は故郷の月星を思い出していた、もうだいぶ

帰っていない、皆は元気にしているのかと、

他の仲間の事も思い出していた、共に地球を

救ったメンバー達を、懐かしく感じてたゲー

ツであったが、今の問題を解決しないでは帰

れないと、心にそう決めていたのであった。

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