新たなミッション
俺はこの時思った、地球へ送り込まれる時
に、握りしめていた手を離した事ではなく、
その前からもっと前から、手を離してしまっ
ていた、感情という名の手を、その理由は!
!
『よしっ準備完了!!あれっ、どうしたお前
達、ほーっイチャイチャしてたのか?』
『んな訳ないでしょ!!・・・、ケーン!!』
『おっ、やっと素直になったか、セーン!!、
心配したんだぞ、陰ながら!!』
『やっと自分に気づいた事があって、それが
分からないでずっともがいてたんだ、実は』
ウィーン、ウィーン、ウィーン
『何だ!!、敵機か!!奴ら血眼になって探
してやがるな!!戦闘になるかも知れないか
らお前達も気を抜くな!!』
マズイな、ここが見つかってしまっては三
隻の宇宙船どころか、俺たちも危うくなっち
まう。
『ふぅーっ行ったみたいだね!!』
『いやっまだだ、アイツらの手口は分かって
いる、きっとドローンボットを離してあるは
ずだ!!』
『ドローンボット?、何だっけ?』
『忘れちまったのか?、探索用虫型ロボット
だ、あれに見つかるとまたアイツらが来る、
何か手立ては・・・』
『お兄ちゃん、私が囮になるからその隙に宇
宙船を飛び立たせ別の場所へ移動させては?』
『シーンを囮になんて出来る訳ないだろ!!』
『私なら大丈夫!!、このアイテムがあれば
!!』
『カモフラージュか!!、確かに機械の目に
も映らないが、いやっしかし・・・』
『じゃ俺が・・・行こっかな・・・!!』
『お前はやめとけ!!』
『そうです、そうです!!』
『二人で同時に言わなくても・・・』
『じゃっシーン頼む、くれぐれも慎重にな!
!、コレ持っていけ!!』
『コレはパルスガン!!』
『出来れば使いたくなかったが仕方ない、相
手はロボットだ、もしもの時に使えるはずだ
!!、そしてイヤー通信機もな、使い方は分
かるだろ、散々遊んだなあの頃三人で!!、
ミッションごっこ、懐かしいな、あの頃のセ
ーンは自分に正直で良かったがな!!』
『ケーン・・・、シーン、気をつけて!!、
すまない頼りなくて!!』
『良いの!!、セーンはそれで!!、じゃ行っ
てくる!!』
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