謎の夢
雫との事があってから俺は頻繁に悪夢の様
な夢を見る様になった、内容まではハッキリ
と覚えていないが、何処となく懐かしい気が
していた、今ハッキリと言える事は夢に出て
くる人物、女性の様な気がする、その女性は
一体何を俺に伝えようとしているのか?
『おはよう聖夜さん!、今日のお客さんの足
並みはどうでしょうかねぇ〜?、アレッ?聖
夜さん聞いてますか?』
『ん!?、あっ、ごめん、ごめん!!』
この通り雫は至って普通だ!!、あの事が
あってからの雫はより明るくなった気がした。
『んも〜っ、ちゃんと話を聞いて下さい!!、
それにしても、なんか!?、しっかり寝てい
ますか?、目の下クマが出ていますよ!』
『そうなんだよね〜、最近夢にうなされるみ
たいな〜、熟睡が出来てなくて・・・』
『それはいけませんねー、一度お医者さんに
診てもらった方が良いのでは?』
『そうなんだけど、医者嫌いでエヘヘへ!』
『そうしたら・・・、滋養をとって様子観て
は?、では今日から夕飯は私のアパートで、
良ければなのですが?、宜しいですか?』
しっ雫の家で!!・・・、二人きりで!!、
本気か!!、女の子のへっ部屋に行くの、はっ
初めてだな・・・、いっ今から緊張して来た
・・・、どうしよう?、どうしようっじゃな
い!!
『宜しいですっ宜しいですっ!!』
こうして俺と雫のママゴトの様な夕飯生活
が始まり毎日が夢の様な日々が続いた、そし
て、その幸せぶりを勘付いた人物、そうです、
健ちゃんです。
『ようっ!!、聖夜ぁ〜、おっ何か顔色良い
な?、何かこ〜、毎日にエネルギーが感じら
れる、そう源となるパワーが伝わってくるな
!!』
『いやっ、あのっ!!、じっ実は』
俺はやはり正直な感情を表に出せない、こ
んなに良くしてくれる健ちゃんの前でも出せ
ない自分が情けない、俺の心はそうであって
欲しいと願うのに、何故そうであって欲しい
と・・・言えないのか?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます