第2話
「ぬいぐるみに語りかけてるんだよ。それがさ。タクちゃん、好き好きーって」
「間違いないぞ。俺はちゃんと窓辺に擦り寄って、カーテンをそっと、向こう側にきづかれないようにして、開けて、覗いたんだから」
「そしたらな、キャミソール姿で、
頭、お団子にして、風呂上がりの頬、上気した女がぬいぐるみ抱きしめてた!!
熊の熊のぬいぐるみ!!!」
「いやだから、お前が言うな気持ち悪りぃな」
昼休み。屋上でそんな会話をされた日には。
食事も喉を通らない。
だって、幼馴染、橘ヒナタとは犬猿の仲。
最後に会話したのも喧嘩だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます