UV-22J

2010年から日本国防陸軍へ調達が開始されたティルトローター機


元は米「ヴェル」社と「ボウイング」社が共同開発していた「V-22 オスプレイ」である。

その速度と航続距離に興味を示した「日本国防省」が2000年、隷下の「国防装備庁」に「次期輸送ヘリ UHX」として選定を命じた。


国防軍は既に「CH-47」や「UH-60」といった輸送ヘリを保有していたが、北樺太州からパラオ連邦自治州までという南北に恐ろしく長い領土・領海、更には点在する島嶼を全てカバーするには航続距離が足りず、有事発生時の対応力に限界があった。


そのためV-22が選定にかけられたのである。

一応、競合機として「ワグスタ」や「ユーロ・コプター」などのヘリコプターも選定に出されていたものの事実上の出来レースであり、あっさりとV-22に決まった。


その後、米側の開発の遅れや、同機の配備先となる関係自治体との調整の遅れなどもあり、配備は2010年になってからであった。


配備後は国防軍のアフガニスタン派遣や第二次日中戦争などに参戦、その速度と航続距離を遺憾無く発揮した。


また、配備直後に発生した「東日本大震災」では国防陸軍「霞目駐屯地」の「東北方面航空隊」所属機が地震発生直後に離陸、被害状況の把握にあたったほか「木更津駐屯地」や「立川駐屯地」からも被災地に派遣され支援物資の輸送などを行い、被災地の復旧・復興に尽力した。


被災者の救出なども期待されていたが、強烈なダウンウォッシュやエンジンの排気熱による二次災害を防ぐため、被災者の救出は同機では行われなかった。


また、国防陸軍は同機を攻撃機として改装しており、こちらは「AV-22J」と呼ばれている。

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