見かけによらない
私が勤めている本屋に、優しげな雰囲気の常連さんがいる。幼い娘さんがいるらしく、いつも絵本を買っていく。今日娘さんと一緒に来ていたが、とても可愛いかった。でも、何故か怯えて……あら? よく見ると、誘拐された私の息子と似てる?
「ママ……!」
娘さんの声は、紛れもなく息子だった。
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