消耗品

「目が見えない……」

 女性が道の真ん中で泣いていた。コンタクトでも探しているのだろうか。声を掛けてみると、振り返った女性は両方の眼球がなかった。確かにこれじゃ目が見えないなと思ったので、代わりに私の眼球をあげた。

「いいん、ですか?」

 

 大丈夫! 別の誰かからまた貰うから!

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