140字小説まとめ8
葵
一枚上手
『ここから出しなさい!』
祖母が博物館に寄贈した古い着物を見に行ったのだが、相変わらず煩い。着物が本気を出せば僕だけでなく他の人にも声が聞こえてしまうから、上手く対応して……
『でないと、アンタがこっそり私を着て女装してたことバラす!』
僕は博物館に着物を返すよう電話した。
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