　そうと決心したら、私の行動は早かったです。まずはお父さんに相談です。

「お父さん。お店の端のカウンセリングコーナー。あそこって使ってないじゃない？　あそこをカフェスペースにして、ハーブティーを出すのはどうかしら？　テーブルふたつに椅子よっつの、小さい飲食できるスペースにするの」

　それを聞いて、お父さんは少し考えてから口を開きます。

「そうすると、商業ギルドに申請をしなくちゃならないな。飲食店経営の許可が必要になってくる」

　そう、つまり遠回しですけど、O.K.を出してくれたのです。

「やったぁ！　じゃあ、早速準備するね。テーブルと椅子は、使ってないモノが物置にあったから、それを使いましょ」

　使わなかった間取りを再利用しての、喫茶スペースのスタートです。

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