花火について



夏になると、花火大会が全国各地で開かれます。

日本の花火は、世界一美しいと言われています。

なぜこんなに日本人は、

「花火を愛しているのでしょうか?」

その歴史を調べてみました。

打ち上げ花火は1733年、江戸時代。

隅田川で開催された、水上祭が始まりとされています。

飢饉や疫病で多くの死者が出ていたその当時、

死者を弔うために打ち上げられたのが、

花火大会の起源です。


毎年、お盆の時期。

夏の夜空を鮮やかに彩る花火。

「鎮魂花火」「供養花火」の名でも呼ばれています。


古来より、火は神聖なものでした。

邪気を払う力があると信じられてきました。

火は祈りの儀式に欠かせない存在となり、

神仏や故人に献灯する作法につながっています。

「火」と「祈り」との深いつながりを知る、日本人。

花火に祈りをこめた「鎮魂花火」は、

自然と受け入れられ、今のように広まったようです。


飢饉の犠牲者への鎮魂を目的にはじまった、花火大会。

多くの尊い命が失われた戦争や災害を受け、

日本各地で慰霊や復興のシンボルとして、

花火大会が開催されるようになりました。



私は知りませんでした。

死者を弔うために、花火を打ち上げていたなんて。

花火という伝統行事に、

日本精神を感じました。













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