重大な役目

自室の鏡の中に、もう一人の『僕』が現れた。僕はずっと独りぼっちだったから嬉しくて、『僕』を友達として接した。

『辛い事や嫌な事、僕に押しつけろよ!』

 もう、押しつけてるよ。僕の最初で最後の友達でいて欲しいっていうエゴを、ね。

 

 父の拳を受けながら、鏡の中にいる『僕』に微笑んだ。

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