じいちゃん思い

私の家の階段下には幽霊がいる。いや、正確には壺に取り憑いた幽霊だ。無駄にデカくて、土気色の古い壺。生前祖父が大事にしていたものだが、祖父を邪険に扱っていた家族が壺を捨てると言い出した。辞めるように説得したところ、私の後を着いてくるようになった。

 

少し鬱陶しいかな、じいちゃん。

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