カッパのぬいぐるみ

川向こうのジェロ吉さん

第1話 記念に残るぬいぐるみ

保育園の頃、最初に送ったプレゼント

ませているのではなく

クリスマスのプレゼント交換だった

今は亡き母の手作りで、コカコーラの瓶に

毛糸で編んだ犬の形にした物を

周りに被せている

その当時の主婦の編み物の一つだ、

輪になってプレゼントを手で交換していく

音と共に流れるプレゼント

音と共に止まるプレゼント

あの子に当たった、仲の良い女の子

それはそれで嬉しかった

なおこのぬいぐるみの置物は幾つか家にある

色違いで


高校生の時、同級生に双子の女の子がいた

誕生日が同じという事で意気投合プレゼント交換を

使用という事になった

でも相手は双子、俺の方が倍出しだ

でも、彼女たちは優しい、500円の食べ物で妥協

してくれた

そして俺には一つの物を贈って貰った

その物はのちに俺の高校三年間のあだ名となった

その物とは当時流行っていた、小さいぬいぐるみ

名前を『モンチッチ』という小さいお猿さん

手を口に咥えるあどけないポーズをするサルだ

俺の容姿は坊主で耳が大きい、まぁゴリラより良いかもな

でも高校三年間の間呼び名はずっとモンチッチだった。

この子達の片方は20歳で亡くなっている



さて今だにそのモンチッチと並んで鎮座するぬいぐるみ

カッパのカータンのぬいぐるみがいる

ママとあそぼうピンポンパンのマスコットだ

これは色が褪せて、黒ずんでいる

しかしこれも捨てられない、何故

その答えは死んだ兄の忘れ物、当時片づけていたが

邪魔で無いのでそのまま置いてあった、

そして母がモンチッチと並べて置いてあった

周りに何故か瓶に毛糸で編んだ犬達

処分の心のハードルが、高くなる

もしこの事を家族に行った所で「捨てれば」

の一言だろー

たまに見た時ポーズを変えているのは何故だろー

誰がしている、地震か風かもしかして・・・


皆さんもぬいぐるみを貰ったり、あげたりしてはダメだよ

たとえそれがUFOキャッチャーの景品だとしてもね


あの部屋には入りたく無いな






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